三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和3年2月)~ノスリが渡ってきました~
みなさん、こんにちは。
林務担当では、三宅島の野鳥等の情報を毎月投稿しています。
三宅島の野鳥の特徴については、下記の記事で概説しています。
〇確認された野鳥の集計表(令和3年2月)
東京都三宅支庁では、日頃より、野生鳥獣の生息状況・飛来状況の把握に努めています。
先月、島内3地区にて、1㎞往復する間に、目視又は鳴き声により確認された野鳥を記録して、集計表にまとめました。
特記事項:ノスリ、オオバン、ヒドリガモ、マガモ、ウミウ、カイツブリ、アオジが渡って来ました。
〇コラム
今回ご紹介する野鳥は、「タネコマドリ」です。バードアイランド三宅島でも、秋から冬にかけて野鳥は減ります。ですが、「タネコマドリ」は三宅島に生息している留鳥なので、一年中触れ合うことができます。近頃は、「ウグイス」とともに日本三鳴鳥に選ばれていることを誇らしげに、いつも大きな声で囀ってアピールしてきます。
ちなみに、本州などで春から夏にかけて見られる「コマドリ」とは親戚関係ですが、見た目の違いは、胸のエプロンの下に黒帯がないことです。そして、留鳥という生活スタイルや、海岸付近の森でも見られること、囀る場所なども異なります。
〇三宅島の野鳥
3月に撮影された野鳥の様子を紹介します。
なお、撮影時期が異なるため、前段の調査で確認された種類とは一部異なります。
シジュウカラ
ツグミ
ヒヨドリ
ウミウ
〇三宅島の植物
三宅島は、豊かな自然に恵まれ、多様な植物も島内各所で見られます。
花や実をつけた、季節の植物も紹介します。
写真1枚目の「ハチジョウイボタ」は、「オオバイボタ」の伊豆諸島変種(固有種)で、御蔵島では「エボタ」と呼ばれています。島では、5月頃から白い花が咲きますので、特徴的な強い香りとあわせてお楽しみください。
ちなみに、「オオバイボタ」に寄生する「イボタカイガラムシ」が分泌する蝋を精製することで、イボタ蝋(イボタロウ)ができます。これは、ロウソクの原料や敷居の滑り材、日本刀や桐箪笥等の艶出しに用いられます。
筆者は、「ハチジョウイボタ」にも「イボタカイガラムシ」が寄生するか分かりません。皆様の中に、ご存じの方はいらっしゃいますか。
ハチジョウイボタ
オオムラサキシキブ
ヤブツバキ
カジイチゴ
継続してご覧頂ければ、季節ごとの野鳥や植物の移り変わりをお楽しみいただけると思います。
次回もご期待ください!
見出し写真:シジュウカラ(令和3年3月撮影)
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