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僕は200万の価値ある留学を創出する旅に出る(4)

世界大学ランキング基準で留学先を決めようと決断した僕は、派遣留学のパンフレットに載っている大学の順位を調べ始めた。

載っている大学が聞いたことないことだけあって、世界大学ランキングの順位もあまり高くなかった。一番高くて100位台、生意気にもスタンフォードなどに留学してみたかった自分に取ってはまたしてもがっかりだった。

もしかしたら他の留学手段だったらいい大学に入れるのでは?と思い認定留学のパンフレットを見ていた。自分の大学の認定留学は日本の大学の授業料+留学先の授業料が必要で莫大な費用がかかってしまう。

そんな高い費用を払わせられるからにはさぞかし良い大学が用意されているのだろうと思ったが、そんな考えは甘かった。選択肢は片手に収まるほどしかなく、大学ランキングはほぼ1200台だった。

その中の一つはシリコンバレーにある州立大学だ。シリコンバレーにあることは魅力的だが、世界大学ランキングの基準で選ぶとなるとここは厳しいし莫大な料金を払っていくところではないとその時は感じていた。

このような大学を見ていると、相対的に派遣留学先が魅力的に見えてきた。たとえ世界大学ランキングTOP100に入ってなくても1200番台よりかはマシだ。そう思い、100台のカリフォルニアにある大学を目指すことに決めた。


目標が明確になったことにより、勉強にも熱が入った。単語帳や問題集をやるだけではなく、英語の本や英語でニュースなどを読むようにした。

テストこそは受けなかったが、本を読むスピードが速くなったり、知らない単語が減ってきたりして、英語力が徐々に上がっていることが実感でき嬉しかった。


しかし、所詮世界大学ランキングが相対的に良いから選んだ大学へのモチベーションは長くは続かない。夏休みに入り、もうこの秋には留学の選考が始まることは頭の奥底では理解していたが、またもやる気を無くしてしまった。

この時は、英語の勉強の必要性をよく理解していたが、さまざまな誘惑に勝てるほどモチベーションは高くはなかった。

僕は漫画にハマってしまった。

その当時流行っていた、東京リベンジャーズ、チェーンソーマンなどから始まり、小さい頃好きだったNARUTOやHUNTER X HUNTER などを朝から晩までずっと読んでいた。

そろそろTOEFLの予約や留学選考の準備などを始めないといけないことは分かっていたがページを捲る自分の手を止めることはできなかった。

ほんと一瞬漫画読む手を止め、机に向かい勉強などをはじまたとしても、「10分休憩」で漫画を手に取るとその時点でゲームオーバーだ。8時間休憩になってしまう。そのあとは漫画を読むことに疲れてしまい、スマホをいじりだすという悲しい結末が待っている。

そんなこんなで、周りがインターンや部活などで頑張っている中、漫画を読んで貴重な大学二年の夏休みが終わってしまった。時間を無駄にするとはこういうことなんだなと初めて感じた。

これほどまでも終わって後悔した長期休みはこれまでにないと思っていたが、それに追い討ちをかけるように悲しい事件が起きる。


続く






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