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鎖骨へのアプローチで肩関節可動性をアップさせる方法

肩関節は、文字通り肩にある関節です。一般的には肩甲上腕関節(第一肩関節。肩甲骨と上腕骨をつなぐ間の部分で、肩甲骨の関節窩と上腕骨頭で形成された関節部分)、これを「狭義の肩関節」という。

対して、広義の肩関節は肩甲骨、上腕骨、鎖骨、胸骨、胸郭に関連する5つの関節で構成され、肩関節複合体と呼ばれることもあります。文献によっては、肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節の3つの場合もあります。

…と、ここまではWikipediaを引用させていただきました。このnoteでは、肩関節に関連する話をたくさんしてきました。私のアカウントで「肩関節」を調べると、肩関節単体から肩関節複合体、ローテーターカフ…と、幅広く記事を書いてきました。

今回のnoteのテーマは、肩関節と鎖骨との関係性や、鎖骨を意識した肩関節の可動性向上のアプローチ方法です。

鎖骨と肩関節の関係

ヒトにとっての鎖骨は、胸骨と肩甲骨を先決させることで、肩の構造を支持する役目があります。人体の中で最も折れやすい鎖骨と言われていますが、これは肩に加わる衝撃を吸収するための、クラッシャブルゾーン(衝突時に潰れたり破損したりすることで、衝撃時のエネルギーを吸収した人や物体を保護する部分のこと)の役割を果たしているからです。

そんな鎖骨ですが、肩関節の外転初期の段階で、鎖骨(胸鎖関節)が先行して外転しています。その後、鎖骨は後方回旋、挙上、下制という複雑な動きをしているのです。

例えば、パーソナルトレーニングの現場でクライアントの肩関節の外転動作を見た時、外転動作よりも屈曲動作の方が強く働いているとします。この状態はつまり、外転の可動域が少ないということです。このケースでは、肩甲骨に問題を抱えているケースが多いと考えられます。

一方で、肩関節の外転可動域が150°ほどで動かなくなるケースもあります(正常可動域は180°)。この場合、鎖骨が原因になっているケースが非常に多いです。今回は鎖骨と肩甲骨がテーマなので、鎖骨へのアプローチを紹介していきたいと思います。

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