「肩を上げるのが辛い」を科学する Par2:肩関節外転で生じる痛みの解消方法。外転動作における全身の連動性を知ろう
前回のnoteは、肩関節の屈曲動作に痛みを覚える人をケアするための、食っ挙行動作の骨の動作について解説しました。今回は、肩関節の「外転動作」において、肩や体幹、骨盤、頭部などにどのような動きが生じているのかを解説します。
肩甲上腕関節の動き
肩甲上腕関節は、皆さんがよくイメージされる「肩」に当たる部分の関節です。肩甲骨の関節窩に対して上腕骨頭がはまってる部分でもあります。肩甲上腕関節は、肩関節の外転時に屈曲とは異なる動きをします。例えば、外転腕を内線させた状態で外転してみてください。ある程度腕が上がると、かなり窮屈さを覚えると思います。
一方で、腕を外旋しみるとどうでしょう。先ほどよりかなり腕を上げやすくなったはずです。
このように、肩甲上腕関節は肩関節の外転時の運動において上腕骨を「外旋→外旋」へと誘導させる作用があります。つまり、外転開始時から上腕を外旋させたまま、最終可動域でも同様に外旋に誘導し続けるのです。
なお、外転動作の最終可動域と屈曲動作の最終可動域(腕をまっすぐ上に上げた状態)は、同じポジションになります。つまり、最終可動域では屈曲も外転も外旋に上腕を誘導しているのです。このあとに紹介する部位も、最終可動域は屈曲動作時と同じ状態になるということは覚えておきましょう。
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