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胸椎の可動域を高める!簡単にできる2種目のエクササイズで「胸を動かす感覚」を養う

前回、胸椎を伸展できることの重要性を解説しました。今回は実践を含めて、胸椎の回旋がうまくできないという方に向けた種目をいくつかご紹介したいと思います。

そもそも、人体には安定性と可能性=スタビリティとモビリティを担う部位が異なります。つまり、なるべく高い可動性を維持したい関節や骨や筋肉と、しっかりと固定=安定させるべき関節や骨や筋肉が存在するわけです。

棚に乗った高いものを取り場合、私たちは骨盤による回旋動作+胸椎による回旋動作によって土台を構築し、それに連動して腕が動いて手を伸ばします。でもこのとき、例えば四十肩・五十肩で肩が上がらない人の場合、腕を高く上げるために腰を反ってしまいます。

猫背=円前の人も、腕を十分に挙げらないので腰を反ってしまったり、側屈動作を伴いながら高いものを取ろうとします。こういう生活を送り、腰椎に対する無駄な負担のかかってしまうことで、ギックリ腰や椎間板ヘルニアだったり分離症だったりが起きてくるわけです。

胸椎をうまく使えるようになれば、回旋動作時に腰椎を反ったり側屈させたりすることがなくなります。これができれば、野球ならしっかり胸を張った状態から腕をスイングしてボールを投げられるようになるし、バットを理想の軌道上でスイングできるようになります。

こういった問題を起こさないため、あるいはスクワット時に腰の負傷が起きないために、今回紹介する胸椎回旋運動を試してください。

スクワットポジションで行うエクササイズ

まず1つ目の種目です。

①立位で足幅を広げ、ワイドスタンスになる。

②①の状態で腰を落とし、片手を床につける。

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