漫画原作「コライティングユニバース」後編

①広場
広場。軍用ヘリや戦闘車輌の周囲を複数の兵士が警備。
天舞「結構、居るな」
煉瓦の建物の隅から、様子を伺う。
天舞「あんまり、使いたくないが」
煙幕型手榴弾の栓を抜く。
天舞「行け! 」
ヘリや車輌の別の方向に向かって、煙幕型手榴弾を投げる。
手榴弾から煙が発生。
兵士2「!? 」
煙に気付く兵士達。
天舞「出動! 」
戦闘車輌に向かって走る。
ドアを開け、車内に入る天舞。
天舞「無線発見」
無線機を発見。
天舞「本部に繋がれ! 」
必死の表情。
兵士3「! 」
天舞が車内に居るのを発見。
天舞 「メーデー! 」
叫ぶ。
天舞「無線が通じない! 」
額に汗して焦る。
天舞「! 」
車輌に銃弾が被弾。
兵士3が小銃を撃つ。
天舞「気付かれたか! 」
急いで、銃弾が被弾していない側のドアから下車。
兵士4「! 」
兵士4に発見。
天舞「見つかったか! 」
額に汗。
兵士4、小銃を撃つ。
天舞、車輛のドアを盾に防御。
天舞「あくまで、威嚇だ! 」
ドアを盾にして、小銃を撃つ。複数の銃弾が直撃して倒れる兵士4。
天舞「蘇生する前に脱出だ! 」
離脱する天舞。
天舞、走って、広場から脱出を試みる。
天舞「シマッタ! 」
待ち構える兵士2、3。
小銃を構える帝国の兵士達。
天舞「年貢の納め時か・・・」
睨みつける様な表情。
突如、帝国の兵士達に銃弾が被弾し、次々と倒される。
天舞「何だ!? 」
小銃を構えた翼が現れる。
翼 「天舞、無事だったか? 」
天舞に駆け寄る。
天舞「翼、何故来た? 」
翼 「本部に、無線で救援を呼ぶのは無理だ! だったら、二人でここを脱出するしかない」
軍用ヘリの方向を向いて言う。
天舞「敵がどれ位居るのか、知っているのか? 」
天舞の顔のアップ。
翼 「だったら、徹甲弾と手榴弾で、帝国の兵士を減らせるだけ減らす! 」
携帯している小銃のアップ。
天舞「お前なあ・・・」
呆れた表情。
天舞・翼「!? 」
突如、車のエンジン音に気付く
車のタイヤのアップの画。
広場に、ハンビーが現れる(仙崎が運転、遥も搭乗)。
ハンビーが天舞達の前で停車。
仙崎「二人共、大丈夫か? 」
車から、降りて言う。
天舞「仙崎、遥、さっきの塔の爆発は何だ? 」
遥 「帝国の兵士の注意を、塔に向けさせる為に、車輌の一台に爆弾を仕掛けて爆発させました」
回想、遥がフライヤー60に爆弾をセット。
仙崎「お陰で、上手く町に潜入できた」
翼 「そう言う事だったのか」
仙崎「どうする? 皆集まったけど」
三人を見る。
天舞「帝国に包囲されている事に間違いない」
翼 「だから」
天舞「火力を一点に集中して、脱出する隙を作って、一気に脱出する」
仙崎「言うのは簡単だけどなあ~」
天舞「遥、対物銃は持って来てるよな?」
遥 「ハイ」
天舞「対物銃は俺が持つ、遥は投擲発射機で来る兵士を迎撃」
対物銃とLG5グレネードランチャー(投擲発射機に略)のアップの画。
天舞「仙崎は、遥の援護射撃」
仙崎「了解! 」
翼 「天舞、俺はどうする? 」
天舞「翼は、小銃と手榴弾で兵士が来たら撃ちまくれ」
翼 「分かった」
目が鋭くなり、小銃を構える。
天舞「俺は、対物銃で皆が撃ち落とした兵士を狙撃する! 皆、敵が来たら迎撃しまくるぞ! 」 
翼・仙崎・遥「流石は脳筋・・・」
三人共、呆れた表情で言う。
天舞「何か言ったか? 」
小声で呟く。
天舞「ヘリや車輌を有効利用するぞ! 」
軍用ヘリや各種車輌のアップの画。
遥 「了解! 」
ミリタリーゴーグルを装着する天舞。
天舞「よし準備は良いな! 」
頷く三人。
天舞「戦闘開始だ! 」
眼光鋭く言う。

②広場・入口
入り口。軍用靴のアップ。帝国の兵士達が広場の入口付近に到着。

③広場(戦闘)
広場。
天舞「来た! 」
四人の顔のアップ。
前進する多量の帝国の兵士。
遥 「ファイヤ! 」
遥、ハンビーのボンネットに投擲発射機を上げて撃つ。
擲弾が、兵士達に、直撃し大爆発。
爆発の中から、生き残った兵士が前進。
仙崎「任せろ! 」
戦闘車輌に隠れていた仙崎が登場。
兵士5「!? 」
軽機関銃を撃つ仙崎。
銃弾を被弾し倒れる兵士5。
仙崎「撃ちまくるぞ! 遥! 」
遥 「了解! 」
銃を撃つ仙崎と遥。
軍用ヘリを盾にして、銃撃戦を展開する翼。
翼が、3階建ての住宅の屋上から、兵士6が小銃を撃つのに気付く。
翼 「させるか! 」
小銃を撃つ。
被弾する兵士6。
翼が、遠距離から、帝国の兵士達が来ているのに気付く。
翼 「手榴弾! 」
兵士達に、次々手榴弾を投げ、複数の場所で大爆発。
翼 「まだ来るか!? 」
更に来る兵士達。
兵士達が、突如被弾し、倒れていく。
翼、銃が発射した方向を振り向く。
天舞「後方は、俺に任せろ! 」
屋台店から対物銃を撃つ天舞がニヤリと笑う。
翼 「彼奴」
コクリと頷き、小銃を構え撃つ、翼に接近して来た兵士に被弾。
天舞「撃ち落す! 」
対物銃の銃弾を装填し、次々と兵士を撃ち倒して行く。
其々の銃を構え撃つ、天舞、翼、仙崎、遥の画。
時間が経過し、帝国の兵士達も居なくなる。
翼 「帝国の兵士も全滅か」
立撃ちの姿勢で言う。
天舞「否、まだ居る! 」
望遠鏡を見る天舞の顔のアップ。
遠方石畳の道に、精悍な鷹の様な顔付の兵士7が小銃を携帯して出現。
急速に走り出す兵士7。
翼 「最後の一人か? 」
天舞「気を緩めるな! 」
対物銃を構えながら言う。
翼・仙崎・遥「了解! 」
銃を構える三人のアップ。
遥 「ファイヤ! 」
投擲発射機を撃つ。
兵士7が、迫る擲弾を高速で回避する。
遥 「シマッタ!? 」
焦る。
天舞「高速特化型か! 」
額に汗。
仙崎「これなら! 」
軽機関銃を撃つ。
兵士7、複数の銃弾も回避。
翼 「喰らえ! 」
小銃を立撃ちで撃つ。
兵士7、小銃の銃弾を顔ギリギリの所で回避。
翼 「畜生! 」
天舞「俺がいる! 」
対物銃を構える。
迫り来る兵士7。翼、仙崎、遥が緊張しながら銃を構える。
兵士7が、天舞達をギリギリで撃てる射程距離に到達。
冷静に対物銃を構える天舞。
銃を構える天舞と兵士7。そして、両者の顔のアップ。
天舞「行け! 」
引き金を引く。
銃弾が被弾し、吹っ飛び倒れる兵士7。着地し、地面に倒れる。
翼 「倒したのか? 」
唖然とする。
仙崎「ギリギリだったな」
兵士7が、翼達にいるギリギリの所で倒れている。
天舞「何やってんだ! 皆の銃弾が無くなり次第、徹甲弾の小銃に換装して、また来る帝国の兵士を迎え撃つぞ! 」
銃を構えて、気を緩まない。
遥 「了解! 」
投擲発射機を構え直す。

④広場(夕日)
太陽が沈みつつある町。
天舞達が一息ついている。
仙崎「信じられないよ。まさか、町中の帝国の兵士を一掃するなんて」
ヘルメットを脱いで、喋っている。
翼 「人間、後が無くなると、異常に力が出てくんだよ」
腕組して、空を見上げる。
遥 「もう直ぐ、本部から、救援が来るそうです! 」
笑顔の遥。
天舞「通信が復旧して良かった! 」
笑顔で体育座りの天舞。
翼 「全く、大変な任務だったぜ!」
翼も体育座りになる。
天舞「今は、地球に帰って、一休みしたい気分だぜ! 」 
笑顔の天舞。
翼 「お前にしては、良いこと言うな! 」
笑顔の翼。
仙崎も、遥もつられて笑う。
天舞達の上空をUH‐1ヘリコプターが飛行。

(完)

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