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自信ではなく克己から「誇り」は生まれる。

どうも。最近はイチロー選手の引退会見をBGMのように聞いている三輪です。

何回聞いても新しい発見があるのですが、その中でとても刺さるのは「誇り」について。

今日は私なりに感じる「誇り」と、私なりの小さな決意をご紹介します。

イチロー選手が誇りに思っていること

もう何度かインタビューを聞いているのですが、聞くたびに涙が溢れてくるシーンがあります。それがこちら。動画の7:15から始まる「一番印象に残っているシーンは?」に対する回答です。

――1992年に1軍デビューして、一番印象に残っているシーンは?

(前略)その点で、たとえばわかりやすい10年間200本(安打)を続けてきたこととか、MVP(最優秀選手)をとったとか、オールスターでどうたらということは本当に小さなことに過ぎないと思う。今日の舞台に立てたことは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって、その後もチームと一緒に練習を続けてきたわけだが、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思う。今まで残してきた記録はいずれ誰かが抜いていくと思うが、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら、誰にもできないことかもしれない。そういうささやかな誇りを生んだ日々であった。そのことが、去年の話で近いということもあるが、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことだと思う。

太字にした部分は私の心に毎回深く刺さる部分なのですが、「誇り」という言葉が出てくるたびに、胸が苦しく、でも温かい気持ちになります。

それはきっと私が極端に自信を持てない人間であり、だからこそ誇り溢れる人生を目指したいとずっと思ってきたからだと思います。

ずっと憧れていた一番になっても掴めなかったもの

少し昔話をします。

私はどうやら一番になることに対して強いこだわりがあって、とにかく何でも一番になろうといていた時期がありました。中学生の頃には、生徒会長と野球部の部長を掛け持ち、勉強でも野球でも天辺を目指していたのが分かりやすい証拠でしょう。

ところが、高校になって急に壁にぶつかりました。野球ではレギュラーになれず、勉強の成績は入学時から下がるばかり。最終的には、甲子園にも東大にも行けず、大学に入学する頃には自分に対する信頼、自信は皆無と言っていいほど残っていませんでした。

No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly One

この言葉にはずいぶん救われましたが、それでも「一番になりたい」という根っこの気持ちはそう簡単に消えるものではありません。実際、私がe-Educationの代表になってからは、自分のためだけでなく、応援してくれる人のためにも一番になりたい、最高の成果を出したいという想いが一層強くなりました。

そして、一つの目標が叶います。2年前に開催されたICCの第一回カタパルト・グランプリというプレゼン大会で優勝することができたのです。社会人になってから、いや、高校生以降、1番になれたのは、これが初めてでした。

本当に嬉しく、当日の深夜まで涙が止まらなかったのですが、次の日になるとまた不安な日々が始まりました。今度のプレゼンで失敗したらどうしよう?一番になれなったらどうしよう?一番になっても自信は掴めませんでした。

でも、その代わりに掴めたものがあります。それが「誇り」です。ICC カタパルト・グランプリ以降、プレゼンの大会に何度か出場しましたが、一番になれたことはありません。先日、2年ぶりにICCの舞台でプレゼンしましたが、結果は3位入賞、一番にはなれませんでした。

もちろん悔しさはあります。優勝されたのが同じNPO業界のかものはしプロジェクト代表の村田さんということもあり、その差がハッキリとわかるため、悔しさはかつてないほどありました。

でも、後悔は一切ありません。ICCのプレゼンに挑むまでの準備は、今まで以上にしっかり打ち込みました。当日の朝起きてから、会場でステージに立つまで、今までの自分を超えた手応えをたくさん感じることができました。

だからこそ、私は以前優勝した時よりも今回のプレゼンの方が良いと断言できますし、よかったらぜひこの機会にぜひご覧いただけると嬉しいです。

自分を信じることができなくても、己を克服することで「誇り」を掴むことができる。そんな手応えのあるプレゼンでした。

去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら、誰にもできないことかもしれない。そういうささやかな誇りを生んだ日々であった。そのことが、去年の話で近いということもあるが、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことだと思う。

イチロー選手の言葉の重みが少しだけわかる気がします。

最後に

イチロー選手の引退会見を見て以来、椎名林檎さんが作詞された東京事変の『スーパースター』を繰り返し聴いています。

明日はあなたを燃やす炎に向き合うこゝろが欲しいよ
もしも逢えたときは誇れる様に
テレビのなかのあなた
私のスーパースター

偶然か分かりませんが「誇り」について描かれており、この歌を聴きながら小さく決意しました。

もしも会えた時は誇れるように、これからも1日1日大切に、弱い己を克服できるよう頑張ります。

よかったら、ぜひご一緒に。


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