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ディオール展の美に酔う

クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展@東京都現代美術館

服を見てきたんじゃなくて、夢を見てきたみたいだった。
それも一夜じゃなくて、毎夜に異なる美しい夢を見続けたような感覚。

さらっと感想をお伝えします。

【1 クリスチャン・ディオール、芸術からファッションへ】

クリスチャン・ディオールがファッションに傾倒する前の展示会が再現されてるそうです。

【2 ディオールの原点「ニュールック」】

そして目の前に白と黒の空間
ストイックな造形の中に強い意志を感じる作品が並びます。

モノクロがドレープの印影を際立たせる

【3 ディオールと日本】

クリスチャン・ディオールと日本の交流が分かる展示
浮世絵や着物、桜をモチーフにした服たち

桜モチーフの服がすごくきれいでかわいい。
実際に衣装を着ている映像も見られるのですが、春の香りがするような可憐さと木々の強さの両方を感じます。

モデルさんが着るとヘッドピースの桜と相まって桜の精霊みたいでした。

【4 歴代のクリエイティブディレクター】

デザイナー毎に部屋が作られています。
手前が現在のディオール レディスのクリエイティブディレクターのマリア・グラツィア・キウリで、奥に行くほど過去に遡りラストがクリスチャン・ディオールになります。

一番奥に行ってから、再び過去から現在に向かって歩きながら見ると時代の変化が分かって面白いです。
個人的にはジョン・ガリアーノの挑戦心とジャンフランコ・フェレの遊び心が好きでした。

服という無機物の中に確実な個の強さを感じる

【5 写真家 高木由利子】

今回のディオール展のポスター写真などを手掛けた
高木由利子さんのインタビュー映像とパネル写真があります。

【6 ディオールの夜会(上から見渡す)】

圧巻のひとことです!!うわぁぁぁって声がもれました。
プロジェクションマッピングの変化もすごく楽しい。

『今夜はどのドレスにしようかしら?』

【7 ディオールのアトリエ】

トワル(オートクチュール仕立てのための試作品)が並ぶ真っ白いお部屋。
こうして服のフォルムを決めて行くんですね。
裁断した布をどう縫い合わせたらシワやドレープがどうなるのか、襟がどう立ち上がるのか、、、
職人さんの手仕事への敬意を感じながらもホッとする空間でした。

この状態ですでに十分美しい
ひとつ持って帰って窓辺に飾りたい

【8 ディオールの広告】

香水のCMと映像作品とファッション雑誌のお部屋です。

非の打ち所がない美しい人が次々と映像として流れていく。
女性の美し過ぎるお顔や衣装、完璧なスタイルを見るのも至福。
男性用香水CMの『ひたすらモデルの顔面の美しさのみで勝負する!!』映像にはひれ伏したくなりました。

美しさが画面から溢れ続ける

CM以外の映像作品もひとつ。
いくつものミニチュアのドレスが大きな箱に入れられて運ばれて行く、
道行く先々で人魚や木の精霊にお勧めのドレスをお見せして、
そして実際にそのドレスを着て楽しむ光景が見られる。
、、、というのも素敵でした。

【9 コロラマとスカーフの壁】

色ごとに頭の先から足元までのディオールの作品が展示されています。
類似のデザインでも色が変わるとパッと印象が変わるも楽しい。

たくさんのキレイとカワイイがお行儀良く並んでいて
細部までじっくり見られます。

反対側の壁にはディオールのスカーフで作られた作品もあります。

【10 ミス ディオールの庭】

もう可愛い!光がいっぱい!!
天井から足元の鏡の向こうまでフワフワがあふれてた。
ドレスの裾の重なりが床の鏡越しに確認できる。
実際に着て動いたらどんなに美しく空気をはらむんだろう?

服の外も中も花そのもの
鏡が可愛くて美しい川や池になっています。

【11 ディオールのスターたちと J’ADORE】

星空の下に世界のスター(有名人)が来た服が佇んでいます。モナコのグレース妃やシャーリーズ・セロン、中谷美紀、水原希子、、、

美しさに囲まれて浮遊感を感じる空間

アンディー・ウォーホルのマリリン・モンローと香水J’ADOREもありました。

【12 ディオールの夜会(下から見上げる)】

美の渓谷みたい。
どこにどの服を置くのかのバランスが絶妙

下からだとヘッドアクセやアイマスクが見えやすい

反対の壁には写真家 高木由利子の作品パネルがあります。

【13 レディ ディオール】

ディオールのバックに囲まれます。
実用性を無視した作品もあって面白い。

バックの存在が機能を超えて、美を超えて、さらにもっと先に行っている

【14 ディオールと世界】

エキゾチックな印象を受ける服が並びます。
アフリカ、モロッコ、スペイン?などでしょうか?

天井から下がる丸い明かりはイサムノグチさんの「akari」という作品だそうです。

この後に小さな展示スペース(トルソーが一体と絵画)を抜けて、出口となりました。

【全体の感想と妄想のおすすめ】

私は服飾の知識は無いのですが、すご~~く楽しかったです。

美術館に行くと『どの作品が一番好き?もし自宅に飾るならどれ?』という楽しみ方をするのですが、今回は、、、

『欲しい上着とドレスを一着ずつ決めよう!!』というテーマにして、私はこの2つを選びました!!

コート暖かそうだし、ワンピースの方の鳥さんのピアスも可愛い

ちなみに連れ(母)は黒のドレープコートといぶし金のパンツスーツを選びました。

コートは着物の上からでも着られそう。
パンツスーツでありながら凄くドレッシーなのが素敵♪

【ミュージアムショップ】

ディオール展のポストカードやポスター等がありました。
トートバックもあったらしいけど見逃してしまった。

ディオールの香水とか売ってるかな?と思ったけど無かったです。
(香水 J’ADOREを買いたい気分でした)

図録は写真作品としては素敵だけど、、、
この展覧会を振り返るためにシンプルに服を撮ったモノと展示室ごとの写真が欲しかったので見送りました。

ミュージアムショップの奥でディオールのファッションショーの映像が流れていたので、お時間があったら是非。

【この日のスケジュール】

10:45 清澄白河駅着
11:00 美術館内のレストラン‘’100本のスプーン”でランチ
    食後に美術館の外観を見たり館内を散策
13:00 ディオール展入場
15:45 ディオール展退場

私はディオール展を見るのに3時間半かかりました。
サクサクと見ても90分程は必要かも知れないです。

退場後は興奮で喉がカラカラだったので、自動販売機で冷たい飲み物を買って建物外のベンチで風にあたってひと休みしました。

【レストランとミニ情報】

美術館内にはカフェとレストランが1つずつしかないので混みます。
私は事前にレストラン100本のスプーンを予約をしました。

メニューはフードもドリンクも豊富です♪

この日、外は寒かったのですが館内とても暖かくて上着類はロッカーに預けました。
ロッカーは100円リターン式で当日は空きが十分にありました。
ディオール展自体もそれほど混んでいなくてゆっくりみられました。

ディオール展ということで『何を着ればいいんだろう?』と悩みつつ、美術館は着物で行くことが多いので着物にしました。

窓からの日差しがドットになっていました。

【チケットについて】

当日券の販売もあるのですが、売り切れが多い(早い?)みたいです。
日時指定のオンライン予約優先チケットを事前に購入するのがおススメです。
(オンライン予約も土日は購入開始後すぐに完売が多いみたいなので要注意)

ディオール展の会期自体は2023年5月28日(日)まであるので公式HPをご確認ください。ぜひぜひ~♪

では、また~♪

みわ@湘南のすみっこ

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