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【読書感想文】Marvel 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密

今回読んだ本は「Marvel 倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密」

この本を読んだきっかけ

Marvelは一通り見ていて、ファンと言えばファン。しかし、よく考えたらMarvelっていつの間にか名前が有名になっていて世界中を熱狂させる映画の一つになっていたなと。アイアンマンが出たときは、こんな日本中が新作を待ち侘びていたのかと。ということで今回Marvelの歴史を知るために手に取りました。

ざっくりと内容解説

1、企業はどの様に収入を増やすか
2、創造性と売り上げのバランスをどのように取るか
3、長年愛されてきた商品(作品)に対して、新鮮さを生み出すか

が書かれた一冊。(と訳者あとがきの中で、まとめられている。)

Marvelは1939年にコミック出版社として設立後、6000を超えるキャラクターを生み出した。創造力が豊かなのが強みの反面、ビジネスとしては二流。知的財産をうまく利用することができず、不利な契約を結び赤字が続く毎日…

では、なぜ現在こんなにも世界中に知られるブランドにまで成長させることができたのか?

それは、映画制作が成功したから。
スパイダーマンが2002年4月に上映され、空前の大ヒット!!!!
実は、それまでは「スーパーヒーロー=子供向け」という概念があり、ハリウッドで映画制作の話が上がったとしても、実際に制作段階まで行くことは少なかったとか。

ここからMarvelはこれまでコミックで作り上げた様々なキャラクターを実写化し、現在私たちが見ている映画コンテンツを作り上げる会社になった。
(2015年8月にディズニーの傘下に買収され、現在では独立した会社ではない。)

この本を読んだ感想

正直期待を下回る内容量だった。
手に取った理由は、冒頭で挙げた通り。経営学的視点での内容を期待していたため、求めていたものとの乖離が大きかった。

企業本は、とても詳しく動向が書かれていることが多いが、この本はざっくりとしか書かれていない。要点だけ掴みたい人にはおすすめ。なんで倒産したのか、その際に打つ手は他になかったのか?などモヤモヤが残る一冊だった。

「クリエイティブメゾット」と題されているが、そのメゾットは正直見つからず…
キャスティングもどの様に行われているのかも詳しく書かれていないため、人の選別やクリエイティブの現場で役に立つヒントなんかもわからないまま。
ビジネス目線では、おすすめできない本だと感じました…

しかし、Marvelの歴史が知りたいファンにとっては、分量もちょうどよく、簡潔にまとまっているのでおすすめ!!

個人的おすすめ類似本

Pixar 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話

この本は、Pixarがどの様に生まれヒット作を出す会社に成長したのかが事細かに書かれていてとても面白い。Pixarは今でこそ名前が有名だが,Toy Storyを制作し始めた頃は無名かつバカにされるほどの小さな会社だった。
そこにスティーブ・ジョブズが社長になり、ディズニーと交渉し、一流企業へと階段を登っていく。

この本には、企業が絶対に曲げてはいけない信念を貫く方法やクリエイティブとビジネスを両立させる方法などが書いてあり勉強になる。



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