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ブランディングって本当に必要?

TwitterからXのリブランディングや、LVMHに買収されたブランドのロゴの変更など有名ブランドが次々にブランディングを刷新している。ブランドとは、企業イメージに大きく関わることで売上に直結すると言っても過言ではないくらい重要な部分である。

そんなブランディングをもっと勉強したいと思って見つけたのがこの本。

この本はニューヨークでアートディレクターをしている筆者2人による本。元々は会社のブログから執筆依頼が来て出版したそうだ。

ブランディング関連の本を最近は読んでいるが、その中でもダントツでわかりやすかった。そして愛を感じた。

ブランディングの必要性

ものが溢れている時代に値下げをして物やサービスを販売するのは、企業の体力を削るのと同じ。商品を差別化して、いかに消費者に選んでもらうかが重要となっている。そこで必要なのがブランディング。

ブランディングとは何かがわかりやすく書かれている。ブランディングを14に分けてどのような順番で考えていけばいいかを知ることができる。

  1. ブランド・オーディエンス

  2. プロダクト・ベネフィット

  3. ブランド属性とブランド価値

  4. ブランド・パーソナリティ

  5. ブランド・ビジョン

  6. ブランド・プロポジション

  7. 市場での位置付け

  8. ブランド・プロミス

  9. ブランド構造

  10. ブランド・エクスペリエンス

  11. トーン・オブ・ボイス

  12. ブランド名称

  13. ブランドストーリー

  14. タグライン

ブランディングが日本企業に必要な理由

今の日本にはブランディング=グラフィック・広告などのイメージが強く、世界中で使われている「ブランディング」の意味と少し離れているという。そこから、彼女たちが海外で働いていて感じる日本のグローバル化の遅れや日本に対する期待がところどころに書かれている。

ブランディングの勉強にもなるが、日本企業が海外で戦っていく上での勉強にもなると思う。

日本のブランディングがずれている例

日本人は、訪日外国人をターゲットにする場合ざっくり「外国人」で分けていることが多い。しかし、世界は広いのでもっとセグメントを分けなければいけない。
例えば、ハラルの人向けの商品・中国の大家族向けのサービス、年齢層でも、若者の旅行者・家族旅行・定年後の周遊旅行など。

日本は単一国家で属性が似ているからこそ深く分けるという習慣がない。だからこそ、ブランディングをすることでターゲットを絞りその人たちに刺さるコンセプトを作ることが大切だと書かれている。


グローバル化で戦う日本人に向けて

個人的に勉強になったことは、相手の振る舞いは文化的なものなのか個人的なものなのかを見極めるということだ。
自分と違うバックグラウンドの人と出会うと、違和感や疑問を持つことがある。それで自分の心のシャッターを閉めるのはもったいない。

その人の行動や言動から感じる違和感は、文化的な違いなのか・その人個人が持つ特徴なのかを分析しないといけない。もし文化的なものであったら、その人自身のパーソナリティからくる違和感ではないので、「こういうものか!」と受け入れるのが賢明だ。
時間にルーズ・交渉してくる・自分の意見を強く主張しているなどは、文化的な背景が含まれていることが多い。

また、私の言動も違うバックグラウンドを持った人に違和感を与えていることもあるだろう。例えば、Yes Noをはっきりと言わない・主張を強くしないなど。そして時間に厳しいのも相手から厳しすぎだよと思われている可能性もあるだろう。

しかし、その相手自身が持つ個性だとしたら距離を置くなど自分が傷つかないベストな関係性を見極めた方がいいと思う。性格的な部分を否定することや、嫌がらせなど。

まとめ

この本はTwitterで見つけた。実際に読むことができてよかった。今起業準備中なので、これを元にブランディングをしていきたいと思った。

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