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演劇の舞台出演後の理想と現実。

僕は22歳の頃、舞台に2本連続で出演していました。

その後の舞台出演も決まっていましたが、2本舞台に出演しても千秋楽を終えるといつも通りの日々に戻り、日常生活は何も変わりませんでした。

その時に思ったことをお話しします。

1.舞台出演後の理想

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舞台に出演するまでは、舞台に出演できること自体が、夢が叶ったように感じました。

「これから俳優としてのキャリアを積んでいける」と、思っていました。

あわよくば、お客さんの中に俳優関係のお偉い人がいて、声をかけられるなんてことがあるかもしれない。

そんなドラマのような出来事が、現実で起こることはありませんでした。

2.舞台出演後の現実

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実際のところはどうだったのか。

初舞台出演時は、色々と次に繋がることがありました。

舞台共演者からの次の舞台出演へのお誘い。

それはノルマ付きの舞台で、夢見る俳優の卵を寄せ集めた演劇ビジネスのようなもので、僕はノルマ枚数をさばききれず16万円自腹を切りました。

カンパニーへの所属。

それはそれで色々と悩ましい出来事があったので、また後日お話しします。

2本の舞台出演を終えて残ったものは、16万円の負債と、数ヶ月バイトを休んだ分の赤字。

2本舞台に出演したという経歴のみでした。

3.振り返って思うこと

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僕はいつも短期的な目標設定は得意ですが、長期的な目標設定が苦手でした。

「舞台に出る」という目標設定をして、「舞台に出演した」という結果を得て、その次のことを考えていませんでした。

行き当りばったりで、終わってから次のことを考えるの繰り返し。

いつも受け身で、誰かにどうにかしてもらおうという甘え。

今になって振り返ると、長期的な目標を決めて、戦略的にできたことはたくさんあったと思います。

例えば、共演者の中で芸能活動をしている人と仲良くなり、芸能界につながる人を紹介してもらうとか。

ブログやインスタ、Twitterを事前にある程度のフォロワー数があるアカウントに育てておいて、舞台出演することを拡散し、集客してファンを獲得するなど。

客観的に考えるとできることはたくさんあるのに、当時の僕は何も考えておらず、ただただ舞台に出続け、終わったら負債をどうにかするべくアルバイトの日々という繰り返しをしていました。

まとめ

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俳優を目指し舞台出演をしている人で、当時の僕と同じような行動を取っている人が多いと思います。

この記事を読んで思い当たる節があった、または「このままでいいのか」と迷いながら活動しているのであれば、一旦立ち止まって考える時間を作ってみることをオススメします。

一人で頑張ろうとせず、人の力を借りるのもアリだと思います。

野心や向上心に溢れながら俳優を目指す人が、俳優として僕と同じ道を歩まないように、反面教師としてこの記事を読んでいただければ嬉しいです。

引き続き、リアルな俳優活動の実体験を綴り続けます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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