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「お前、坊主にできるか?」俳優としてチャンスを掴めるかどうかの勝負は一瞬で決まる

俳優の専門学校に通い、約1年が経過した頃。

自主制作映画、舞台出演の次は、プロの映画監督による短編映画製作が始まりました。

1.プロの映画監督

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僕が割り振られた監督さんは、Vシネマを中心に活躍されている方でした。

俳優コースの先生や、映像コースの同級生指導の中で芝居をやっていたところから、プロの監督指導の中で芝居をやるということは、今までとは求められるレベルが違います。

ここで活躍ができれば、監督が今後制作する映画に出演できるチャンスにつながるかもしれない。

このチャンスは逃せないと思い、気合いを入れて映画制作に挑みました。

2.監督と初対面

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監督との初対面は、配役を決めるオーディション形式でした。

これは主役を掴み取れるチャンスだと思い、まずは自分の自己紹介とアピール。

すると、監督から思いもよらぬ質問が来ました。

お前、坊主頭にできるか?

予想外の質問かつ、コンプレックスだった頭の形が露わになる坊主を求められるものだったため、動揺してしまいました。

坊主はちょっと、似合わないんですよね・・・。
ナメてんのか。プロの仕事だぞ。

その瞬間、僕は主役から外されました。

3.その後

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配役が脇役に決まり、撮影が進みましたが、「坊主を断った」ことへの後悔が僕の中にずっと残っていました。

まさか主役になる条件が坊主だなんて、反射的に断ってしまった俳優を目指す者としての覚悟の無さに、自分で失望。

監督の要望を断ってしまったことから、どこか余所余所しさが拭えず、プロの映画監督と面識ができたせっかくのチャンスも、仲良くなれないまま失ってしまいました。

まとめ

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俳優としてチャンスを掴めるかどうかは、たった一問一答で決まると、痛感した出来事でした。

これ以来、僕はどんな無理難題が来ても「できます!」と言うことを心掛けるようにしたことが、その後の人生に大きく役立ちました。

この出来事が本当に大事なオーディションではなく、俳優の授業の一貫で良かったです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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