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俳優活動4年目。現実の厳しさにぶち当たり続け、僕は自然に笑うことすらできなくなっていた。

20代前半のころ、3本続けて舞台に出演した結果、数10万円のクレジットカードの返済と、2か月分の家賃滞納の返済に追われていました。

1.夢を語っていたころ

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俳優駆け出しの1~2年目のころは、人と会うたびに夢を語っていました。

「僕はいずれ映画俳優になる!」

「アカデミー賞を取るような俳優になりたい!」


夢を語ると、人は目を輝かせ笑顔になり、たくさんの激励の言葉をいただきました。

年月が経てば経つほど、理想と現実がかけ離れていき、いつまで経っても理想に到達できるイメージができず、徐々に理想と現実のギャップに苦しんでいきました。

2.現実

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俳優活動を始めて4年が経った頃、僕は夜勤のバイトをはじめ、昼夜逆転生活をしていました。

寝不足がつづき、目の下のクマもかなりひどい。

顔色が悪いのを隠そうと、前髪を伸ばしキャップが付いた帽子を被ることが欠かせなくなりました。

帽子を深くかぶれば、他の人から見られなくて済む。

他の人から見られなければ、死にそうな顔になっていたとしても、いくらでも働き稼ぐことができる。

それまで職業を聞かれたときに、「俳優です」と言っていたところから、「居酒屋アルバイトです」と言うようになり、俳優を目指していることを隠すようになりました。

3.笑うことすらできない

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舞台のワンシーンで、「ニコッと笑って手を振る」というシーンをやったことがあります。

僕は、こんな簡単なことができず、何度もやり直し稽古を行いました。

「日常がこんな貧乏で面白くないのに、どうやって笑ったらいいんだ?」という本音が頭をよぎり続け、笑うだけのシーンでとても苦労しました。

本当にこのままでいいのかと感じていました。

俳優として活躍していくには、日常生活の過ごし方も大事だと思いました。

まとめ

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このような黒歴史があるからこそ、今は日々幸せを感じます。

普通に働けて、普通に休みがあって、普通にごはんが食べれるだけでも幸せです。

当たり前のことが当たり前じゃないという、大事なことに気づけるようになった貴重な体験でした。

僕の俳優人生はこれだけでは終わらず、ここから一気に転機が来る時期に差し掛かります。

続きはまた次回お話します。

ここまで読んでいただき、ありがとうござました!

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