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ちびデブ眼鏡の少年を卒業し、僕はやっと「普通」を手に入れた。

いじめを克服し、友達も増え始めた小学校生活。

でも、僕の見た目は相変わらずのちびデブ眼鏡で、自分への自信がありません。

この時の将来の夢は「普通の人」になることでした。

1.見かねた父親の一言

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大食いで太り続け、家でゲームをしまくっている僕を見かねて、父親にこんな一言を言われました。

父「勉強せんでええから外に出ねぇ」
僕「え!勉強しなくていいんだ!やったー!」

父親は、「家でゲームばっかりして太る一方だから、勉強よりも外で運動することを優先しなさい」という意味を込めて言ったそうです。

僕は、勉強しなくていいというキーワードのみ受け取って、外に出るようになりました。

2.毎日の犬の散歩

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それから父親に連れられて、毎日のように愛犬ラッシーの散歩に一緒に行くことになりました。

実家は山に囲まれている場所にあったこともあり、父親とラッシーの散歩コースは「山」。

その山を父親は「ラッシー山」と呼んでいました。

ちなみに僕の父親は運動が趣味で、散歩時間はだいたい2時間くらい。

ラッシー山に入っていくと、最初の方は石で飛び飛びに作られた、階段のようなものがありました。

その階段を登り切ると、人の気配が無い廃れた「神社」があります。

父親はここを、「ラッシー神社」と呼んでいました。

ラッシー神社にたどり着くと、ここは山の中腹のようで、神社の奥には丘があり町が見渡せます。

すっげーーーーー!

僕はこのラッシー神社の丘から町を見渡すのが好きでした。

父親がいない時も、ラッシーと散歩に行くようになります。

ラッシー、今日はどこに冒険に行こうか!

ワンワン!と吠えながらラッシーは、ラッシー山からラッシー神社まで全速力で走っていきました。

父親に鍛えられたラッシーの速さは、半端ないスピード。

自由に走り回るラッシーを、手綱を持っている僕が止めるのは可愛そうだなと思い、僕もラッシーと同じスピードで全速力で走っていました。

ラッシーと全力で走る爽快感と、ラッシー神社から見る景色が大好き。

「ラッシーの散歩」という名の、「全力ダッシュ+山登り2時間コース」を、僕は毎日のように続けていました。

3.みるみる脂肪が落ちていき

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毎日ラッシーの散歩に行っていると、僕のふくらはぎはムキムキに。

小学校の短パン姿で下校している僕を、妹はたまに後ろから見ていたようでした。

小学校の時まぁくん、短パンだったから、ムキムキの足がめっちゃ目立っとったで。

大人になってから妹に、こんな風に言われたことを覚えています。

気がつけば、悩みだった三段腹も消えていました。

ずっと三段腹だったので、痩せても僕のお腹には、三本の線が入った三段腹の痕が残っていましたが。

そして僕はスリムになり、ちびデブ眼鏡から、ちび眼鏡になりました。

4.成長期が訪れる

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誰から聞いたのか忘れましたが、牛乳を飲むと背が伸びると思い込んでいました。

僕は信じて、牛乳を飲む毎日。

学校の給食の牛乳は、余ったやつをもらって毎日2本飲んでいました。

家に帰っても、晩ごはんと一緒に水じゃなく、毎日牛乳。

牛乳の効果なのか、たまたま成長期が訪れたのか、僕は小6で身長が一気に10センチくらい伸びました。

そして僕はスリムで身長も平均より高めになり、ただの眼鏡くんになりました。

5.眼鏡からコンタクトへ

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視力は一気に低下し、0.1を切っていました。

眼鏡のレンズはどんどん分厚くなり、僕の眼鏡は虫眼鏡のような状態に。

裸眼ではほとんどぼやけて見えなくなり、僕は不安に駆られていました。

このまま目が見えなくなったらどうしよう・・・

見かねた両親が、コンタクトレンズを買ってくれることに。

母親に連れられ、眼科にコンタクトレンズを買いに行きました。

コンタクトは最初付けるのにコツがいると聞いていましたが、目の大きい僕は一瞬で付けることができました。

目を開けた時に見えた世界は、感動的。

見える!(眼鏡が無くても)めっちゃ見える!

目が悪くなる前の自分に戻ったみたいでした。
帰りの車の中で、嬉しくてキョロキョロと外の風景を見ていました。

そうして僕はついに、ちびデブ眼鏡のすべてを卒業し、普通の小学生になることができました。

6.まとめ

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ちびデブ眼鏡を卒業した僕は、普通の小学生になりました。
気持ち的にも、元々明るかった自分に戻った気分でした。

色々あった小学校生活も終わりに近づいてきました。

続きはまた次回お話しします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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