マガジンのカバー画像

短歌

49
Twitterに投稿したものです
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

いま生まれた短歌

こんな日のためにスタバはあったんだフラペチーノと混ざる寂しさ

僕だけがタネを知らないマジックのように進んでゆく学級会

アンパンマン、新しい一人称よ!俺様、アンパンマン!本当に?

初恋は二十五階の橋田くん【開く】に背伸びすれば届いた

各停を選ぶ日もあるあなたから届いたプレイリストの為に

ケーキ屋が乱立してる町があり夢は叶うと鳴く鳥がいる

私だけ思い出せないことがあり例えばディズニーシーの

もっとみる

五月の自選短歌🎏

「コンビニ」が指すのは角のローソンでしかない町で二十二になる

ありきたりな日々に僕が含まれているとわかった 三マス進む

あなたとの記憶の底に紫陽花が咲いてしまって手が届かない

車窓から届くひかりのいくつかがあなたのようで捉えられない

全米が震えてる間に私らは遠い方のコンビニへ行く

四月の自選短歌🎒

メリーゴーの合図で君は駆け出して世界が丸いことに気が付く

この日々を照らす或いは燃やすための炎を少しずつ集めてる

副題のような喫茶店に来てあなたは春の一節になる

ショッピングモールに生まれたかったの 空が見えない街に降る雨

コーヒーを小さな闇として飲み干した 東京に白夜が来る日

元クラスメイト以外の呼び方をOK Google教えて欲しい