父になって思うこと
2008年5月10日に日経新聞夕刊に掲載されたものです。
4月30日、エベレストで”高度順化〟をするため標高6000㍍の第1キャンプへ登っていたとき、ベースキャプで通信を担当する兄の雄大から連絡が入った。「子供が生まれた!」。日本で生まれた僕の最初の子供は、男だった。
父の雄一郎とベースキャンプまで引き返す4時間、自分自身が父親になったことが夢のように感じられた。僕にとっての三浦雄一郎とは、ずっと、冒険における相棒であり、ライバルだった。しかし自分が親になってみた今、三浦雄一郎とはどのような父親だったのか、と考えてみた。
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わずか11歳でキリマンジャロを登頂。フリースタイルスキー、モーグル競技では10年間にわたり全日本タイトル獲得や国際大会で活躍。引退後は冬季…
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