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今日はとても特別な日

皆さん、こんにちは。本日、4月27日です。昨日の日記、最後は妻の陣痛が始まったで終わったんですけども7年前の今日うちの娘!生まれましたーー!!!!イェーーーーーーーーーーーーーーイ!ということで僕とお父さんはエベレストを目指す妻は出産という2つのイベントが同時に起きていた、というとても特別な1日でした。ということで、皆さん今日もトレーニング頑張ってみましょう!

本日のMIURA流 クライムビクス

三浦豪太が考案する『MIURA流クライムビクス』を上記の動画で詳しく紹介しております。登山体操を始め、ぜひエクササイズの詳しい内容をご覧ください。

【準備体操】
 登山体操 ・・・リズムよく、楽しくトレーニングしましょう

【メイン運動】 
 ①ウォーキング・・・2.4km
 ②階段のぼり・・・27階分
 ③踏み台昇降・・・445回分
 ①、②、③より1種目を選択してください

【補助運動】
 ニータッチ・・・15~25回×3セット

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三浦豪太の遠征日記 −2013年4月27日−

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昨日は妻からの陣痛の報告を聞いてからあまり眠ることができなかった。今日の早朝に 倉岡さんとミトロ君が C2 の様子をみにいくのに朝3時に出発するという。とりあえず それにアラームを合わせて起きることにした。朝2時半、アラームが鳴る前にどうして も気になって起きてしまう。出産については実は 4 月中旬からいつになるのか気になっ ていた。予定日は 4 月 22 日だったのだが、妻のおなかはとても大きく、2 人目でもあ ったので早く出てくるものだと思っていたからだ。

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ところが、予定日になっても赤ちゃんはおなかの居心地がいいらしく、なかなか出てくる様子がない。それが昨夜、突然陣痛が始まったという報告をメールで受け、すぐに電 話をした。僕の姉と一緒に日赤病院に向かっている最中で、次に妻が電話にでたのが分 娩台にいるところだった。朝の 3 時。こちらの記録をとるためカメラマンの平出君をテ ントから起こして、衛星電話で電話を掛ける。日本は朝の 6 時だ。妻が電話にでた。
最初の一声が、「生まれたよ!」
僕が「本当!!!」
妻「どっちだと思う?」
僕たちは生まれる前まで性別を伏せてもらっていた。僕は前から女の子だと思っていたので、
「女の子!」と言ったら
妻「あたり!!!」
僕はよく頑張ったと妻をねぎらった。

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さて、前回のエベレスト登山をご記憶の方もいるかもしれないが、僕の長男も前回のエ ベレスト登山中に生まれた。わざとやっているわけでもなく、むしろ無計画な家族計画 の結果でこうなってしまう。そのため、今回も妻の出産に付き添えず、僕の母と姉、そ してミウラ・ドルフィンズ事務所スタッフ全員総出で身重の妻と幼い息子の面倒を、エ ベレスト遠征中にしてくれている。持つべきものは理解ある家族と素晴らしい友人であ る。いくら感謝してもしきれない。

こちらベースキャンプでも、出産の吉報を 2 週間前から待っていた父、兄、カメラマン の平出君、そして今回の登山をサポートしてくれる仲間達全員に報告、シェルパ達まで も自分のことのように喜んでくれた。今後、当然のことながら、今登っているエベレス トに登ることに全力を尽くし、無事に帰ることで彼らの気持ちに応えていきたい。

今日はその後、みんな思い思いのことをした。倉岡さんとミトロ君は C2 の偵察。貫田 さんと大城先生はプモリ C1 に再びいった。お父さん、兄、五十嵐さんと僕はアイスフ ォールの中を午前中散策した。すると、最初はブラジル人二人から父に握手と写真を求 められた。これまでポーランド人、マレーシア人、メキシコ人など様々な国の人から父 の挑戦に対して尊敬の意を表された。どうやら父が 80 歳で上るというニュースは日本 だけではなく世界中に広がっているらしい。

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またしばらくすると、以前、僕たちの隊の登山をサポートしてくれた 2 人のシェルパに すれ違う。彼らとも以前苦楽を共にしてきたシェルパ達で再会を喜んだ。さらに歩くと、 以前、シシャパンマという山で一緒になったイタリア人の一流登山家、マルコと再会す る。彼は父がいまだにエベレストの山頂を目指していることを目の当たりにしてラテン系らしい強烈なハグをしてくれた。今度、イタリアのプロシュートをわがベースキャン プに届けてくれるという。

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なぜかしら山でしか会えない人達がいる。彼らの普段の生活なんて想像もつかない。彼 らはいつもピッケルを持ちアイゼンをはいて、荷物を担ぎ、日に焼けた顔に満面の笑み を浮かべてその時の再会を祝う。僕の子供たちはまだまだ幼いけど、息子も娘も将来こ うした特別な場所でしか会えない友人ができることを願った。そんな思いで今日という 1 日を過ごした。


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