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岐阜でのアルバイトのはなし|すみれメモ③

ある日の夕食時、ワイフに「そういえばアルバイトの初日にお客様の背中に食前酒をぶちまけた話したっけ?」と聞かれた。「しらん」ということで聞いてみた。

ワイフは高校時代、岐阜市の梅林公園近くにあったちょっといい感じの和食屋さんでアルバイトをしていた。

そのバイトの初日のことである。

3階の座敷の担当につくことになり、いきなり30人くらいのお客様の対応にド緊張。なんとか平常心を心掛けるものの、体はそれとはうらはらに言うことをきかない。

ついにやってきた最初の仕事は食前酒を配ることだった。

震える手、おぼつかない足もと・・・あぁっ!!!

(バシャー)

ワイフ「やってまった・・」(NHK朝ドラ『半分、青い。』でおなじみの岐阜弁)

(写真:散歩中、突然でんぐりがえしを始めるワイフ)

幸いお客様は怒ることもなく許してくれたという。

他にも、作ったことのない熱燗を頼まれ「よし、がんばろう!」と思って言われた通り鍋に徳利を入れたものの、ガラスの温度計を徳利ではなくお湯の中に入れてしまい爆発。

ワイフ「やってまった・・」

その日のお客様は皆さまご高齢で失神・失禁し救急車に運ばれるお年寄りもあるなどいろいろとハチャメチャだったらしいが、残された人々は「あの人また~」みたいな雰囲気でのんきに飲み続けていたという。

おそらく聞けばまだまだ引き出しがありそうなバイト話だが、なんと数々の失敗にもかかわらず一度も叱られることはなかったという。なんと夜は家まで送り届けてくれるなど超ホワイトなバイト先だったようである。よかったねえ。

ちなみに岐阜は三浦の母の地元でもあり、梅林には曾祖母ちゃんの家があって度々行っていた。そしてその料理店には三浦も学生時代に食事をしに行ったことがあるので、もしかしたらどこかで鉢合わせていたかもしれないと考えたらロマンチックかもしれない。