キツネが来る家(3)
写真からわかるように、キツネは人間の生活圏に入りこんできている。それは民話で語られるようにずる賢いからではなく、変化する環境に適応できる能力があるからだ。
キツネは北ヨーロッパや北米では都市にもいて、ますます大胆になってきている。実際、多くの英国人は農村部のそれよりも都市にいるキツネの方をよく知っている。こんな投稿もあった。
「私はアイルランドのリメリックに住んでいますが、4月頃からキツネが現れ始めました。夫が毎晩餌をやっていて、そのうち、子ぎつねに餌を運んでいるのに気づきました。キツネは私たちの手から食べ、何度か家の中にも入って来ました。今は子育てを終えてどこかへ行ってしまったわ。あれから数週間たつが、いなくなって寂しいですよ。」
コロナ自粛中のアイルランドのダブリンで、人家の中をうろつく好奇心いっぱいのキツネ。
その写真を見て「そこ、パブかと思った、自粛中だけどキツネも一杯やりたいのだろうネ。」「キツネって綺麗だわ。」「キツネの目を見て絵かと思った。」等々のコメント。
都会のキツネの食性は幅広い。ミミズ、昆虫、果物、野菜から多種にわたる野鳥や哺乳類を24時間年中無休で食べても下痢にならない!
食べる鳥の殆どが野生のハトと小さな庭の小鳥であり、哺乳類は菜園や線路周辺、草地などにいるハタネズミが主だ。なので、ネズミを媒体として人体にも害がある寄生虫のエキノコックスには気をつけないとね。
この写真を見て寄せられたコメント~「ニューハンプシャー州などクマがいる場所では人家に近づかないよう餌を与えるなと言ってるが、キツネはどうですか? 撃退することになっていますか? 餌やりは違反ですか?」
「ほとんどの場所/国は野生生物との交流を奨励していないと思いますよ、多くは危険だという理由で。私が住む町には慣れて大胆なキツネがいたが、悲しいことに車に挟まれて死にました。」
家具店に忍び込み商品のソファーの上で遊んでいたキツネは、パンケーキで釣られ追っ払われた。
パンケーキをもらえるとわかっちゃったからね、この仔はまた来るだろうなあ。
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