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散歩中の犬と出会う

あまり走ることのない私が川べりに沿ってゆるく走ってみようかと早朝わが家を出たら、まだ5分もいかないところで初対面の、魅力いっぱいのトリオに出会ってしまった。

ウ〜ンといきなりしゃがみこんだワンチャンを所在なさそうに待つ仲間の2頭。

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お取り込み中に失礼かなと思ったけど、こんな可愛いワンコたちに遭遇したら黙って通り過ぎることができない。

と同時に、走るぞ!という意欲は3頭を見かけた時から早くも挫折しそうになっている。

だから〜黙々と走るためには、犬の散歩連れが頻繁に出没するようなエリアは避けなくちゃいけなかったのだ。

ところが、昨年亡くなった愛犬を連れて川べりを散歩した習慣がたまに出てしまう。

「いいですかぁ〜写真撮っても? あまりに可愛いから。」とTVのCMで以前聞いたことがあるような言葉をかけたら、「いいですよォ♪」とワンコが道に落としたモノを拾い上げた飼い主さんが振り向いた。

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真ん中の茶色は3才の秋田犬で、手前のハスキーは2才。

左の黒い仔1才も、なんと秋田犬だそうな。

秋田犬らしからぬ見た目なので、えーっと私が驚いたら、ペット用に秋田犬を改良して創り出したものらしい。売るためには何でもやるのね〜人間は。

ところが生後3ヶ月を過ぎても近くの大型ディスカウントショップのペット売り場に売れ残っていたらしい。初対面の私にも愛想の良い顔を向けてくるこの黒ちゃんが。

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飼主さんいわく、 「だって3ヶ月過ぎて売れ残ってたら後はもうヤバいことになるでしょ? と店長さんに聞いたら、店長さんもそうだね、って。それならば!とワタシがこの仔をひき取っちゃったのよ。」

「ええーっ、こんな大きな秋田とハスキーがもう2頭もいたのにーっ!」と私。

この飼主さんはそれほど若そうじゃなくてスリムだけど身体の芯は強くて筋肉あるんだぁ、頼もしいのね〜などと思いつつ、

「大型犬が3匹もいたら抜け毛で掃除が大変でしょ?」と聞いたら「アハハハ、私たち犬小屋にいっしょに住んでいるようなものよ」だって。

うちの仔が生きてた頃は、こんなふうにすぐ犬友達ができちゃって、公園などに散歩で集まった犬たちにおやつをあげたりもらったりした。

散歩途中にあるお煎餅屋さんのおばあちゃんからは必ずオヤツをもらうものだと決めていたうちの生前の犬さん(左下) と遊び友だち。

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あ〜あの頃はいつもワンコたちにあげるおやつは何かしら持っていたのにごめんね、今日はワタシ何も持っていないわ。

ペット用に改良された秋田犬のクロちゃん、いい人にもらわれて本当に運が良かったわね〜。

ペットの運命は飼い主にめぐり会えるか会えないかで決まるんだわ。昔は女の一生は旦那次第なんて言われたけどね(≧∇≦)蛇足。

そしてこの3頭は体が大きくても気が良くて優しいから、ほら、小さな仔たちも怖がらずに寄ってくるのでした。

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あの道でのジョギングはやっぱりだめだなぁ、走らないでワンコたちと遊んで帰ることになりそう、と再認識した私でした。

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