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掃除と片付けと整理整頓 No.1:整理整頓

土曜日、朝の9時。

「トイレマットとカバー!シーツと枕カバー持ってこんね!」
「部屋を片付けんね!」
「掃除せんか!」
と隣家まで響き渡る声で1階にいる母親が声を張り上げる。それにつられて飼っている柴犬の親子も吠える。
私は吹き抜けの2階の廊下から1階の廊下にトイレマットとカバーとシーツと枕カバーを落とす。
下で母親は文句を言っている。朝ご飯は多分もうないし、降りても文句を言われるだけだ。ただ時間までに「何か」を成した状態にしておかないといけない。
11時にはピアノの先生が家に来る。

部屋の様子がおかしいのはわかる。散らかっている。綺麗ではない。

ドアの側に置いてある革カバンをクローゼットに押し込んだ。
そのカバンを中心に円を描いていた教科書やノート、ベットの側に落ちている読みかけの本を机の上にどさっと積んだ。細かなものを学習机の引き出しに押し込む。
途中で引っかかりつつ、学習机の引き出しをしめた。いつ配られたか覚えてないプリントがクシャッと音を立てた。
母親が掃除機を持って上がってくる。
自分の部屋に掃除機をかけないといけない。

掃除機をかける私を睨む母親。
「掃除機を丸く掛けなさんな、まっすぐ床板に添って往復せんね」
私は床の木目と自分の足の親指をじっと見る。
そうしているつもりなのに、できていないらしい。
「あんたはほんと掃除が下手だね、あんたの部屋くさいよ」
私はこういう時に、母親に言い返すと何倍にもなって返ってくるのがわかっている。
私はこの部屋がくさいのかわからない。
「引き出しの中も小学生の頃からずーっとぐちゃぐちゃだがね、女の子が、恥ずかしい」
だからこういう時は黙っているのが一番いいのだ。
実際引き出しの中はペンやその他小物でぐちゃぐちゃになっている。
「クローゼットの中もまたゴミだめでしょ、食べ物を部屋で食んな!」
ゴミは入ってない、というと先週はクローゼットの中身を全部床に落とされた。
2階で食べ物を食べたら怒られる。だから食べていないのに食べるな、と言われる。
「何を買ってあげても大事にできんね、服もすぐ食べ汚して、もう何歳だと思ってればよ」
ものを欲しいと言ったことはあまりない、いつの間にか部屋に置かれているのだ。
食べこぼしたくて食べこぼしてるわけじゃない。私もちゃんとしたい。
「時間がかかるねえ」
そういうと、私から掃除機を取り上げ、出窓に置いてあった陶器製のミニチュアのティーセットを掃除器のノズルで床にはたき落とした。
それもいつの間にか部屋に置かれていたもの。「かわいい」とは思っていた。
欠けらになってしまったミニチュアのティーセットだったものを母親が掃除機で吸い上げる。
そのあと、私が掃除機をかけた後の部屋に、彼女の思う「きちんと」掃除機を掛けていく。差がわからないままそれを眺める。
「あんたが片付けせんからよ」というと、掃除機のコンセントを抜いて部屋から出て行った。

毎週土曜日の朝は憂鬱だった。23歳までこれが続いた。
ピアノは楽しかった。好きな曲を弾いていいと言われていた。
ただ、与えられた12畳の部屋は私には広かった。


母親にこの話をしたところ「覚えてない、あんたほんと執念深いね」と言われた。
私としても部屋の様子がおかしい。どうにかしなきゃ、とは思っていた。
ただ上記のような状況だったからか、「なんとかしよう」と思ってもどうともならず終わる土曜日が毎週繰り返されていた。
私の部屋に必要なのは「片付け」「整理整頓」「掃除」、一体どれなのか。この中でどの行動を取ればいいのかわからなかった。
TOPの画像は、現在の様子ではある。私はとてもたくさんものを減らした。ミニマリスト、と言っても過言ではないと思う。
それによって掃除や片付けができないという問題がある程度解決したような気がしていた。実際は棚を開けるとなんだかごちゃごちゃしていたり、雑多にものが入っている。
アイテムが減ったから、引き出しが途中で引っかからなくなっただけで、雑多なごちゃごちゃしている状態は全く解決していなかった。

つい先日、ようやく自分なりに「片付け」「整理整頓」「掃除」の意味の区別をつけることができた。

片付け:多分毎日すること、元あった場所にアイテムを戻すこと。
整理整頓:アイテム収納のシステム作成。
掃除:汚れや埃を落とすこと。

これに沿って言うのであれば、整理整頓→片付けをこなしてからの掃除、がおそらく理想的なルートではないか。

この3つの行動の中でどれが出来ていないのか。またこの中でどれが苦手なのか。
私なりに「やらかすこと・苦手なこと」「できること・好きなこと」から分析してみた。

やらかすこと・苦手なこと
・鍵やスマホを家の中でよくなくす
・ものを仕舞わない
・何か作業・家事等をしていても高速で気が散る。
・洗濯物を畳む
・うるさい

できること・好きなこと
・フロアモップをかける
・狭いスペースの掃除はできる(トイレとかキッチンとか)
・考えること
・プラン作成
・静か

掃除:
掃除機うるさいから好きじゃない。でも掃除できないとはまた別。
正直メンタルの状態にもよる。
ルンバを持っているが使用していない。
フロアモップやトイレ掃除、その他細かいところの掃除は好き。

整理整頓:
だいぶ苦手?
ものを仕舞わないのは、アイテム収納のシステムがうまく働いていないからではないだろうか。
規格化・明確化や統一感がないのがダメなのかもしれない。

片付け:
できてない。
仕舞う場所を明確化していないので適当にその辺に置くことが多い。
PCデスクの上はかなり雑多。
自分の服はすでにハンガーメインの保存にしているので小物以外畳まなくていいようにしてある。
時間に対しての認識が甘いため、化粧品等を片付けられずに家を出ることがある。

まとめ:
掃除はできないわけではない(精神状態による)。
ただ整理整頓がされていないので片付けが雑、面倒。
職場や学校であれば片付けができる。そして掃除もできる。
一度徹底的に整理整頓すればいいのではないか。
ある程度規格化・明確化されれば片付けされた状態を維持、かつ掃除をすることができるのではないか。

今の状態でゴールまで考えるのはちょっと難しい。道のりが長い。
考えられる部分のみではあるが、順序立ててみた。

1. アイテムの把握
2. アイテムの分類分け
3. 分類ごとのホームポジションの制定
4. 収納アイテムの規格化
5. アイテムのホームポジションの明確化

まずこの順序でやっていきたいと思う。
問題点や課題は出てくるだろうが、思考の整理を進めつつ解決したい。

やってみた:
1. アイテムの把握
2. アイテムの分類分け
アイテムのリストを作成。アイテム数の把握と分類分けをした。
まず現状として、所持しているものは人よりだいぶ少ない方だと思う。
もちろん処分するアイテムもあるが、たくさん処分するほどはアイテムはない。

調理道具:
・包丁一本・まな板一枚、ピーラー、おたま、フライ返し、菜箸。
・食品保存用にジップロックコンテナが3サイズ。全て重ねて保存が可能。
・ラップ・アルミホイル。あと生ゴミ用にビニール袋ロール。
・ステンレス製のボウルが4つ、水切り用のボウル1つ、味噌漉し、サラダスピナー1つ。
・ブレンダー1、保温鍋大1小1、フライパン1、片手鍋1、土鍋1、ホットプレート1、やかん1。
・皿に関しても人を呼ぶことをしないため、最小限。

書籍・DVD・CD類:
・電子書籍やらネット配信サービスで配信されそうなものに関しては数年前に数枚残して処分完了。
・手元にあるのは相当お気に入りなDVDとCD、本は画集・料理本・絵本・また趣味に関する本のみ。

衣服:
下着類やカバン、喪服、アクセサリーまで含めて80程度所持。

電子機器類:
WindowsPC、MacBookAir、PS4。
・マウス、キーボード、左手用キーボード。ゲームのコントローラー。

趣味のアイテム:
レース編みに関する本やアイテム。
・レース編み用糸が6玉。編み針が2本。本4冊。
・タティングシャトル6個とゲージ。
刺繍に関する本やアイテム。
・針・糸・布は最小限。本2冊。
アロマテラピー・ハーブ関連
・オイル・クレイ・フローラルウォーター。
・エッセンシャルオイルの同時所有は30種まで。
・本が数冊、テキスト類等。

化粧品類:
・ファンデーション・下地・フェイスパウダーは1つずつ
・コントロールカラー2色、コンシーラー1
・アイシャドウ2、マスカラ2
・チーク1
・リップ2
・化粧水1、美容液2、オイル2種。
・アイシャドウブラシ2、フェイスブラシ2、ビューラー1
・ネイルがベースやトップコート等合わせて合計で15本

女性にしてはだいぶ少ない方だとは思う。

後、まとめているうちに問題点がいくつか出てきた。

次はその問題点の解決も含め「3. 分類ごとのホームポジション制定」をしていきたい。

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