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私の永遠のアイドルはやっぱり天才だった

私は松田聖子のファンクラブ会員だ。毎年夏前にアルバムが出て、夏にコンサートツアー、冬にはディナーショー。しかも今年はデビュー40周年のアニバーサリーイヤーだった。ところが感染症拡大防止のためそれら全部お預けとなった。


でもおかげ(という言い方はいけないかもしれないが)で良いこともあった。聖子ちゃんのYouTube公式チャンネルが開設されたし、ファンクラブイベントがリモートで開催されたり、ファンクラブからマスクが発売されたり、名曲「SWEET MEMORIES」が全編日本語詞になって配信されたり、ついに先日はライブ配信もあった。新日常に合わせた新しいやり方で私たちファンを元気づけてくれた。


9/30(私の誕生日)には40周年記念アルバムがやっと発売されたところ。このアルバム、すごく良い。ぶっちゃけ、近年のアルバムはどれも似たりよったりの雰囲気で正直新鮮味がなかった。だけど今回のアルバムは飽きさせない。既に配信済みの全編日本語詞の「SWEET MEMORIES」とは逆に、全編英語歌詞の「赤いスイートピー」はまるで洋楽バラードみたいだ。コロナ禍で人気が再燃した「瑠璃色の地球」の新録、20周年の時から30周年とそれぞれ「20thParty」「30thParty」というアニバーサリーソングが必ずアルバムに入っていたが今回ももちろん「40thParty」が入っていたし、そして40周年記念シングル「風に向かう一輪の花」。中でも、大瀧詠一さんとのコラボ曲がめちゃくちゃ良い。


大滝詠一の歌う「FUN×4」は、ご存知1981年3月21日発売のアルバム『A LONG VACATION』に収録。また、松田聖子さんの「いちご畑でつかまえて」は、その約半年後、同年10月21日リリースのアルバム『風立ちぬ』で発表された楽曲です。(この『風立ちぬ』は、当初、大滝にとって将来へ続くある新しいコンセプトで挑んだアルバムでした。しかしながらその想いは実現せず、最終的には片面5曲のみプロデュースという構成の作品となっています。)
制作時期の関係もあり『A LONG VACATION』と『風立ちぬ』との相性は抜群で、大滝本人も“対”になるように制作したと発言。その中でも特に象徴的な楽曲が「FUN×4」と「いちご畑でつかまえて」でした。両者は同じテンポ、同じミュージシャンで録音された姉妹的作品。その特性を生かし、この2曲をお遊び心満載で変幻自在に編集して完成させたのが「いちご畑でFUN×4」です。そして、1981年暮れの自身のラジオ番組TBS「GO! GO! NIAGARA」でたった1回のみ放送され、知る人ぞ知る伝説的存在となりました。(CBS SONY サイトより)


そんな伝説の曲まで含まれていた。(ちなみに”FUN×4”は”フォータイムファン”と読む。)


このところテレビへの露出も多い。「SONGS」「関ジャム」「Mステ」「Music Fair」、、それぞれの番組でのインタビューでは聖子ちゃんのスゴさが改めて証明された。

例えば、聖子ちゃんは行ったこともないセイシェル諸島、そこへひとり旅をした傷心の女性心を歌った「セイシェルの夕陽」、レコーディングでのプロデューサーさんからの指示は
「もっと風が吹いているかも」
「波はもうちょっと高いほうが良い」
などと、技術的なことではなくイメージを伝えられる。それに対して聖子ちゃんは「はい、わかりました」と応え、4テイク、5テイクくらいで完成していたそうだ。


聖子ちゃんはこう話す。

“入り込む”のではなく、その詞の世界に“立っている”感じ。

崖のギリギリの所に立って夕日を見ているんだなあ、とか、今ここには風が吹いているんだなぁとか。それを見事に歌で表現できる。
そしてこうも言った。

私の歌の中の主人公は年をとらない

もう溜息しか出ません。演じているわけでもなく無理をしているわけでもない。全てが納得である。あの年齢でいまだにフリフリのミニスカートで歌うことに抵抗どころか、敬意をもって拍手を送っているファンからしてみれば、感動すら覚える名言だ。

40周年のコンサートツアーは来年に延期された。私は既に当選しているファンクラブ限定のプレミアムシートの権利をキャンセルせずに大事に持ち続けて来年へと夢を繋ぐ。

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