父をあきらめてしまった話
先日、『長いお別れ』の記事を書いている途中で父のことを思い出していた。私は小さい頃からお父さん子で父の事が大好きだったのに、思い出したのはとても残酷な話だった。
父は15年ほど前に亡くなった。脳腫瘍だった。
始めの頃は、足に痺れや痛みを感じて整形外科に通っていたがあまり良くならず、念のため脳の検査をしてみたらどうかと、何も無ければそれはそれで安心だからと勧められて脳外科を受診し、その日のうちに入院した。腫瘍なのか、脳の腫れなのかを見極めるため、2週間ほど投薬で様子を見るか、