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こんばんは。さいごうです。

昨日飲食店のチラシの納品が完了しました。

プリントパックへ入稿までお手伝いして、

代金のみお振込みをお願いして、

先方のお店に届くのは

来週末くらいになります。


どれくらいの結果が出るのか

今からとても楽しみです^^!!






さて。今日はまたマーケティングの話おば。


自分は今の店舗を開業する前、

実家で父と一緒にだんごをを開業から

一緒に行なっていました。


その時は飲食店経営者の大半がそうだと思いますが、

周りにはないだんご専門店なんぞを初めて、

しかも、毎日何千本も売っている成功店を

目の当たりにしての開業だったので、

絶対うまくいくはずだ!と思って始めましたw


関東では数種類しかないだんごの種類を、

・つぶあん 120円

・こしあん 130円

・みたらし 120円

・白あん 150円

・ピーナッツ 160円

・ずんだ 160円

・ごまあん 140円

・くるみあん 180円

・醤油のだんご2種類 それぞれ150円


こんな感じで種類を多くして、

他店のだんごより少しだけ高くした

値段設定で販売をしていました。


真夏の後半、8月30日にオープンして、

爆発するほどの結果がすぐには出なかったものの、

花見の名所の観光地ということで、

翌年4月にはお客さんが大爆発しました。

スタッフを入れているとはいえ、

全く手に負えないほどのお客さんが

連日押し寄せてきたのです。






大成功じゃないか?

うまくいってるなら良かったじゃん!

とこれだけならいいのですが、

はっきりいって観光地なんて、

1年内その時期が終われば、

あとは寂しいものですよ。。。

地元の方が増えなければ、

1年の大半は寂しいお店だったんです。。。


そんな閑散期はどうするか?

それはご多聞にもれずに新商品をドンドンと

投入していくことでした。

上記の10種類から自分が覚えているだけで、

最高でさらに10種類以上は増やしました。

また、観光地なのでソフトクリーム2種類、

カレーライスにお汁粉、フライドポテトに、

かき氷もふわふわ氷とガリガリの氷のを2種類。

一時期はちまきや肉まんなどもやってましたね。。。


多くのお客さんを集めるために幅広い

商品を増やしていったのです。

それでどうなったか。

もちろんお分かりのように、

仕入れ金額はかさんでいくのに、

売り切れずに自分たちで食べるしかなかったり、

廃棄する量も増えていきました。


また、以前も書いたように、

和菓子屋さんであんこを豆から仕入れて、

手作業で一から作っているお店は、

いまや全国的に1割程度と、ほとんど行われていません。

それをスタッフに一部任せている他は、

ほぼ全て自分が行なっていました。

だからお花見の時期は、夜10時まで営業して、

それから毎日豆を茹でてあんこを仕込む。

完成は毎日朝方なので、少しだけ休んでも、

すぐに翌日のだんごの仕込みを始める。

という日々の繰り返しでした。。。


そして作っても売れない時期は、

そんな一から手作りのあんこを、何度も何度も廃棄し、

繁忙期は逆に何百本売っても、

なかなか積み上がっていかない売上げを、

毎晩数えるしかなかったのです。。。




そしてそんな中、

「やちばあちゃん秘伝のだんご」と

ブランド名に使わせてもらっている、

自分の実の祖母が亡くなりました。






自分は改めて考え直しました。

「だんご屋」として始めたのに、

こんなにあれもこれもあるお店なんて、

お客さんに響いていないのではないか?

現に地元のお客さんはなかなか定着せず、

観光客などの一見さんばかりでした。


さらには、ブランド名に「やちばあちゃん」と

銘打っていながら、自分が作ったおだんごを

食べさせてあげることもできないどころか、

胸張ってお客さんいっぱい集めたよ!

お店を開店して大成功したよ!

ということも言ってあげられなかった自分に、

どうしようもない自己嫌悪に陥りました。


そして自分は1つの決意をしました。

お客さんを増やして、売上げ増のことだけ考える。

そのために、人生で一番大事だった地元の祭りを、

今年(当時)はやらない。だんごを売ることだけ考える年にする!

と。


そして、その少し前に体験セミナーだけ受けていた

マーケティングの塾に入ることを決めました。

とても気になってはいたものの、

もちろん父には反対されるために

自腹で支払うことになる、高額な受講料のために

断念していたのです。

だけど、もう自分には迷いはありませんでした。


本格的なマーケティングを

初めて学び始めた時でした。






その後、少しずつですが、

チラシを作って配りだしたり、

クーポン券を配布してリピーターを

増やす施策などをやっていきました。


その塾に入り前の客単価は、

実に500円代後半だったと記憶しています^^:;

しかし、単価向上の施策をしていって、

だいたい800円〜1000円弱くらいまでは

上げることができました。


また、売上げも毎月昨年対比を上回るようになり、

大きく急激な結果までは出ていないものの、

着実に行動が実を結んでいる実感がありました。


また、一番嬉しかったのは、

自分が作って配ったチラシを見て

新規のお客様が増えてきて、

さらにそのお客様の顔と名前を覚えて、

「いらっしゃいませ!〇〇さん!」と

名前を読んで接客する機会が増えたことです。


自分は”お客様”といっても人を相手にしているので、

できうる限り親友や家族のように接することができるような

関係を持つことができるような方が多くなる方が嬉しいです。

だから、そんな気持ちになれるような方が、

何度も何度もご来店いただいけるようになったことが、

本当に本当に嬉しかったです。






その後独立して、

現在は自分だけのお店を構えるようになって、

さらにその当時からどこまで変わったのか?

というところまで今回は書いておきますね。


商品アイテム

・つぶあん 250円

・ずんだ 360円

・ごまあん 280円

・みたらし 220円

・醤油2種類 各280円

・黒蜜きな粉 360円

・くるみあん 380円


売れない商品は削ることで、

仕込みの手間を極力減らしつつも、

他店よりも多い品揃えをウリにする。

というところは保っています。


そして何より、

実家のお店では父が絶対的に反対して、

さらに、原価が急激に上がっているにも関わらず、

2020年10月現在も変えていない値段を、

少しずつ少しずつ値上げを繰り返すことで、

上記の値段まで上げてきています。

商品によっては2倍以上ですね。


それによって、

本当にうちのおだんごを好きになってくださった

優良顧客の比率が増えていき、

大変な仕込みの時間を減らして、

売上げこそ大きく変わっていないものの、

利益率はだいたい1,6倍くらいになりました。


さらに、開店当初は

3千円以上の注文の方は優良顧客だったのですが、

現在では月に2〜3人は1万円以上のご注文が入ります。


また、県外にも常連さんができ、

毎月アクアラインを渡って

買いに来ていただく方もいらっしゃいます。






今年はコロナの影響で、

特に飲食店は倒産件数が急増しているようです。

せっかく夢を持って始めたお店なのに、

とても悲しくなってきてしまいます。


上に書いたことは、

別に自分だからできたわけではありません。

ただ愚直に、

自分の商品の”価値”をわかりやすく見込み客に伝えてきた
コツコツと泥臭いことを繰り返してきた

そして何より、

本当に必要としている人にだけ販売してきた


あなたも一度試してみませんか?

辛い時は強がりなんて逆にかっこ悪いこと。

誰かに助けを求める時期があっても

いいと思いますよ。

自分もそうだったのですから。


本日誕生日を迎えた さいごうみつたか






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