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甘野充のお気に入り

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僕が気に入ったnoterさんの記事を集めます。
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#写真

写真詩「雨の休日」

雨の休日 今日はどこにも行かなかった 読みかけの本を読み 古いJAZZを聴き ひとりで珈琲を淹れて飲んだ 雨の休日 今日はどこにも行かなかった ただ静に あの人に思いを寄せた 雨の休日 今日はどこにも行けなかった ノートを開き 文字を綴った 雨の匂いのする 詩が生まれた

サヨナララ

今頃は 駅のむこう 変わらない匂いがたちこめる  僕の街 楽しかったことだけしか  思い出せないのは何故だろう  まいるよね 夕陽よ沈まないで  楽しかったことが 悲しくならないときまで すこしだけ青空盗んだら  なにげに帰ってくるかもしれない しばらくは 君もすこし 泣くだろう 誰も悪くないけど 僕のせい 電話スル。きっとスルよ それまでゆうべのように  よく食べてよく眠れ いつまでたっても 調子にノれなかった 僕とはしばらくサヨナラ 明日からのことは オレン

写真詩「ときめき」

本当は気になって仕方ないくせに 声をかけることも 名前を呼ぶことすらできなくて ただ妄想ばかり働かせて 悶々といていたあの頃 振り返ると 切なくて 微笑ましい日々 そんな胸のときめきも はるか遠い昔のこと あの子は今 どうしているだろう 会ってみたい気もすれけれど やっぱり会わないほうがいい あの時のときめきが 消えてしまわぬために

きみに聞こえる

きみがいる うれしいことに きみがいる きみがいる しあわせなことに きみがいる きみがいる 口からこぼれた きみがいる 君がいる 初めて口にした きみがいる

世界を

世界を 見失うくらいに 君が好き

君が見せてくれたもの

君が見せてくれたもの それは素敵な景色 そして 可能性があるか分からない未来 いくら手を伸ばしても 届くか分からない未来 夢だと 笑われてしまいそうな ふたりの願い 俯いても見上げても 答えはない 右も左も前も後も分からずに進む 最期には ふたり笑えるように Photo by junako

溶けない心【詩】/雪解け【近況】

色の一部が沈殿した 窓の外は ブルートーンのビル群 君を失った寒色の世界 部屋の中は ダークネイビーが作る グラデーションの薄闇 脳の奥に沈殿した色を 僕は頭を揺らし 撹拌する スノードームのように 暖色におおわれ つかのまの弛緩 ……沈殿 頭を大きく振る 暖色はつかのま ……暗涙 ダークネイビーの薄闇と窓外のブルー 君を表現するための色が足りない さよならできない僕の心の色だけが この世にあふれている ©️2023 ume15 【近況】雪解け 以

(They Long To Be) Close To You ~ 遥かなる影/Carpenters(カーペンターズ)

◆マガジン "Sha-Gaku手帖" の記事です。 私のこれまでに撮ってきた写真たちをメインテーマにした記事・写楽Sha-Gaku。色と光と影を私の好みで捉えたものたち。写すことを楽しむ私の手帖です。 【前のページ】◀【記事一覧】▶【次のページ】 (They Long To Be) Close To You ~ 遥かなる影/Carpenters(カーペンターズ) まずはYouTubeの演奏動画をどうぞ。 アコースティックを演奏されていらっしゃるのは、 音楽家・ギタリスト

詩「木漏れ日のような」

それはとても細やかで よそ見をしてる間に つい見失ってしまうほどのもの 形があるようでないような 色さえあるようでないような うまく説明できないけれど きっと誰でも知っているのに 忘れたことさえ忘れてしまうほど ありきたりなもの 例えて言うなら 春の日の木漏れ日のような 儚くて哀しいもの

森の静寂に寄り添う

 冬の対馬海峡を渡ってきた冷たい北風が、標高の低い山が連なる北九州に雪を降らせることは少ないが、それでも朝晩はまだまだ寒い。 市内中央部にある小高い丘陵地帯の森を歩くと、その冷たさが幾分和らぐのを感じる。森の木立が風の勢いを弱め、木漏れ日の僅かな暖かさや、森の地面に堆積した落葉の温もりがあるからだろう。 寒さを忘れる理由は他にもある。幹や枝がぎしぎしとしなる音、木立の上から聴こえてくる冬鳥たちの賑やかなさえずり、樹々の葉がまるでコーラスのように右から左へとざわざわと通り抜けて

みち

くやしくてくやしくて  涙がでてしまった ほっぺたをつたったとき  まっすぐなみちができた いつもうまくいえない  朗らかに笑いたい ほんとうはあなたのこと  もっと近くに知りたい わたしは今日も そらを見上げて  遠くへこころを馳せる 地面に落ちたわたしの涙  明日の朝 雨になる おかしくておかしくて  知らん顔してしまった うれしいきもちをひとつ  画鋲で胸にとめた たいせつな人ならば  右手で数えられる ほんとうはあなたの目に  もっとわたしを見せたい ひとさ

衝突しないとは相手を尊重することです。衝突しないとは逃げることでも勝負をしないことでも守ることでもありません。融合することでも、合体することでも、取り込むことでも、混ぜることでもなく、その結果をその未来をその夢を尊重した自分の行動をすることです。軍隊とは、戦争とは、武器とは、とAIに尋ねても正確な答えは出せません。それは人類が作り出した大きな矛盾の結果だからです。

衝突しないことは、相手を尊重することです。相手を尊重するということは、相手の意見や考えを認めることです。相手の意見や考えが自分の意見や考えと違っていても、それを否定したり、押し付けたりせず、受け入れることです。 衝突しないことは、逃げることでも勝負をしないことでも守ることでもありません。逃げることは、相手を認めていないことであり、勝負をしないことや守ることは、相手を尊重していないことになります。 衝突しないことは、融合することでも、合体することでも、取り込むことでも、混ぜ

言われたことを訊くことと、尊重することは少し異なることがあります。注文を聞く人が、サービスがなっていないと言われて謝るのが「言われたことを訊くこと」で、サービスがなっていないと言われることがないようしているのが、尊重することです。さらに尊重できていたならば自分の行動に自信が持てて、毅然とした態度で立ち向かうことができるのです。

言われたことを訊くことは、相手の要望や指示を正確に理解し、それに応えることです。一方、尊重することは、相手の気持ちや立場を理解し、その人にとって最善の行動をとることです。 注文を聞く人が、サービスがなっていないと言われて謝るのは、相手の要望を理解し、それに応えようとしていることです。しかし、それは必ずしも尊重していることではありません。なぜなら、サービスがなっていないと言われてしまうということは、相手の期待に応えられていないということです。 もし、注文を聞く人が、相手の気

雲が動く。 空気が動く。 僕は止まっている。 風が僕の上辺を撫でて さらりと去る。 冷たくない冬の匂いをした何かは 僕の内側を冷やさない。 どこかで葉っぱが落ちるだろう。 僕はまだ濡れていて、熱を持っている。 冷されない内側は涸れない、落ちない。 僕は、落ちない。 まだ。