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「人文サロン プレリュード」

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特定の分野の書籍や知見から、一つのテーマについて語り合うサロン「プレリュード」のための私的なレジュメです。書き散らし注意。 毎回テーマは違います。主に人文書や学術書を参考図書とし…
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#感想

「天才の病理と創造」

「中井久夫集Ⅰ 働く患者」より、「ポーの庭園」「数学嫌いだった天才数学者-ラッセルとウィ…

三津凛
2年前
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「中井久夫集Ⅰ 働く患者」「現代における生きがい」「サラリーマン労働」の精読を終…

先日の「中井久夫研究会」において、「現代における生きがい」「サラリーマン労働」の精読を終…

三津凛
2年前
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「現代社会に生きること」精読終了にて……

「中井久夫研究会」にて、「中井久夫集Ⅰ 働く患者」より、「現代社会に生きること」の朗読を…

三津凛
2年前
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日本社会と現代的人間について

「中井久夫集1」を読了した。通読して思うことは、日本社会、あるいは時代といったものにある…

三津凛
2年前
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覆いの中の社会/中井久夫「精神科治療の覚書」より

中井久夫の著書に、「精神科治療の覚書」というものがある。その冒頭に、「精神病院とダムの話…

三津凛
2年前
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試論:余白、中間領域としての「世」

第1回の人文サロンβを終えた。参考図書は中井久夫の「世に棲む患者」「精神科医がものを書く…

三津凛
2年前
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再読、中井久夫「世に棲む患者」「精神科医がものを書くとき」

中井久夫を再読した。彼の著作を初めて読んだのは大学生の時だったと記憶している。統合失調症への言及が多く、彼らの治療というよりは社会生活の方に比重を置いた考えを持っていることに印象を覚えた。 今回再読したのは「世に棲む患者」と「精神科医がものを書くとき」の2冊だ。中井は「社会復帰には二つの面」があり、一つは「職業の座を獲得することがあるが」より重要なのは「世に棲む棲み方、根の生やし方の獲得」であるかという。この「世に棲む」という感性が中井における治療論や患者論の中核的なものであ

非常民の構造と日本社会 (人文サロンβ:感想)

今回は差別とその社会構造をテーマに語り合いました。民俗学における非常民をキーワードとして…

三津凛
2年前
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差別の構造について

差別というものを考える時、「では差別とはなんなのか」という問いに答えることは案外難しい。…

三津凛
2年前