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Seventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ 第8話

Sventeen's Summer  17歳の最終楽章Ⅱ
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「いいか、お前ら、変態という言葉を知ってるか。へ・ん・た・い。お前たちは変態の世界へ一歩踏み込もうとしているぞ」

そう言って中村さんが背を向けた瞬間にケンシがたまらずハーっと息を吸い込んだ。それでスイッチが入ったように全員が吹き出してしまった。

「あははははは」

全員があきらめて大声で笑った。ユウキも腹の筋肉が痛いくらいに笑った。

おかげで中村さんの怒りに火が付き、そのあと1時間くらい説教された。

ケンシといっしょに寮を出る。ケンシの実家がある熱海まで東京駅から電車での旅だ。ケンシの実家に泊まりに行くことを親に報告をすると二つ返事で許可してくれた。ユウキは承諾を得ると、持つべきものは親だな、と嬉しさのあまり面白くない冗談を言ってケンシにバカにされた。バカにしながらもケンシはユウキが実家に来てくれるのが嬉しそうだった。

移動の電車の中で、熱海に着いたら何をしようか考えた。熱海なら温泉?そんなCMがあったのを思い出す。

「ちょっと早かったな、発車まで1時間あるよ」

そう言ってケンシが時計を見ている。ユウキが駅の時計を確認する。午前9時半すぎたところだ。

「久しぶりだから、ちょっとうろうろしてみようか」とケンシ。

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