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エッセイ

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記事一覧

例えばこんな晴れの日のカミサマが

僕の世界にはカミサマがいる。それは神様でも、仏陀でもキリストでもない。法律や社会規範とは別にある僕自身の行動の善悪を定めている。

例えば、常識では不倫は悪である。不倫相手は法律を用いて罰することも出来るし、結婚している女性と何かあるというのは良くない、と漠然と皆分かっている。でも、法律やその価値観というのはこの数十年、百年程度に生まれたもので、と真っ向から否定する訳では無いけど、僕の世界のカミサ

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月を食べたらおやすみよ

人生を円滑に進める為の道具というのは早いうちに見つめておいた方がいい。それはモチベーションを保つことにも繋がるし、ある種何かルーティンに打ち込むときの願掛けとしてもよく使う。

僕なりのそれはタバコとセックスである。僕は喫煙者であるので、何かのアクションとアクションの間にタバコを呑むことが多い。食前、食後や何かの作業の一区切りなんかによく嗜む。また、セックスも男女の関係の何かのきっかけの時によく行

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例えばの話

過去体験した時間の中での任意の5分間をいつでも、何度でも追体験出来る能力があったとする。そして、それは現在の記憶や価値観を持って、過去と違う行動も取れるが、現在に一切の影響を及ぼさない。つまり、大学入試の最後5分に飛んで丸暗記した回答をマークしても、海外のカジノのバカラ台の罫線を覚えてその通り張っても、5分が終わって戻った時に今が変わることはなく、そういうifを体験できるだけということだ。
今は疎

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書くことについて語る時に僕の語ること

媒体こそ転々としたが、僕はいつだってこの10年近くものを書くということをしてきた。その都度、毎度自作のSSを書いたり、その時素直に思うことをエッセイとして書いてきたつもりだ。

誰かに頼まれたわけでも、広く誰かに見られたくて書いていた訳でもない。僕にとっては常にものを書くという行為はそれらのものが自分にとって大きな意味を持つ前に整理するということを意識していた。

例えば、僕が書いてきた過去

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