三ツ井秋

みついあき シェイクスピア俳優 京都造形芸大舞台芸術学科卒 Breaking the …

三ツ井秋

みついあき シェイクスピア俳優 京都造形芸大舞台芸術学科卒 Breaking the back(台本の背骨を折る)WS主宰【過去出演】KUNIO 木ノ下歌舞伎 青蛾館 カクシンハンetc... 連絡先は aki.no.mail.desuyo@gmail.com

最近の記事

『冬の花火』稽古会参加してみて。

俳優はどうして孤立してしまうんだろうということを考えていました。 演劇ってコミュニケーションの芸術だと思うんですけどついつい俳優は孤立してしまっているんじゃないかなって感じる。 自分のテーマに対する使命感やテクニックや自分の顔立ちや声やスタイルや所作の美しさを見せるために芝居(コミュニケーションではなくパフォーマンス)をしてると見やすいけど孤独を感じてしまう。 だってテーマもテクニックも身体の美しさも全部コミュニケーションとは何の関係もないじゃないですか。それはコミュニケ

    • Breaking the backWS第3回目 2023/9/25

      今回はアルベール・カミュ作『カリギュラ』と川村毅作『AOI』にトライしてみました。 言語化って結構色んな可能性や感覚や表現を切り捨てることによって成り立つんだなって話をしていました。 昔はこのシーンはこういうシーンでこの役の動機はこうでとまずは演じる前に芝居を言語化させることが正しいと思っていました。 なんだったら解釈・理解(言語化)せずして芝居をするのは不誠実だとすら思っていました。まさに精神論。 でもBreaking the back(台本の背骨を折る)テクニックを実

      • 1日リーディング公演「かもめ」フィードバック

        今日は王子小劇場主催の1日リーディング公演「かもめ」に参加してきました。 アントン・チェーホフ「かもめ」のマーシャ役を演じました。ジェンダー関係なしのくじ引き配役だったのです。 「かもめ」マーシャ役のステレオタイプと言えば"幸薄い女性"というイメージなのですが勿論Breaking the back(台本の背骨を折る)テクニックを使用するのでそんなのは無視して一切の解釈を持たずノープラン・ノーアイディアで挑みました。 主に発見したことを書きますが演じてみての感想はマーシャ

        • 稽古会に参加してみて。

          今日はとある稽古会でシェイクスピア作『テンペスト』のエアリアル役を演じました。 エアリアルってまあパックみたいな妖精っていうか人 外な訳で演じるにあたってまず1番目の落とし穴は「オイラパックだ〜い!」みたいな演技をしちゃうこと。 「オイラ悪戯大好きだ〜い!」みたいな芝居をまずし ないように気を付けました。 エアリアルは人間ではなくても人間とちゃんとコミュニケーション出来る生き物なので。 実際プロスペローに仕えている。 つまり妖精でも人間と同じ見聞きするのだから自分もまずはフラ

        『冬の花火』稽古会参加してみて。

          Breaking the back WS第2回目 2023/8/20

          Breaking the back WS2回目開催しました。 テーマは岸田國士『恋愛恐怖病』、『紙風船』、別役実『消えなさいローラ』でした。 正直ひたすらリピテションを基本としたテキストの読み合わせをし続けて疲れました。 先日参加した『るつぼ』読み合わせでBreaking the backみたいな写実的な演技アプローチは役と自分の距離感が近ければ成立するけと遠ければ役との距離に混乱するというのを発見して出来るだけ距離が近そうな役柄をチョイスしてみました。 読み合わせを進め

          Breaking the back WS第2回目 2023/8/20

          悲劇喜劇最新号を読んでて。

          これからの演劇界を担うとかまじでどうでもよくないですか。 そんな個人のエゴイズムよりも誰が担っても結局これまで一向に解決出来ずにいたハラスメント問題を解決したりより良い環境を作る為に一人一人が働きかけたりすることの方が後進のためにも大切なことなんじゃないですか。 これって演劇をやる"以前"の話だと思うんですよ。 やるべきことをやってないで時代を担うとかちょっとどこ見て言ってんだろって思います。 国が無茶苦茶になってるのにオリンピックやったのと同じだと思うんですよね。何も学ん

          悲劇喜劇最新号を読んでて。

          Breaking the back WS 第1回目 2023/8/6

          Breaking the back(台本の背骨を折る)は机の上で頭を使って戯曲分析をするのとは真逆の"身体を使った戯曲分析"として凄く有効だなと改めて思った。戯曲を読解するの苦手な方にも凄くオススメですよ。 全ては衝動次第。昨日のBreaking the backやってみて改めて基本に忠実であることだなと思った。とにかく相手を見ること。執着といっても良い。スコットは見ることを"ジャンキー(中毒者)の様に"って言ってた。もうまさにそういうことだと思う。 今日のワークを見てて

          Breaking the back WS 第1回目 2023/8/6