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ハッピー、ハッピー、ベイビーペンギン|ショートストーリ

「ペンギンが生まれたらしい。」

平日の昼過ぎに、大通の狸小路まで出かけることになったのは、夫が言い出したからだった。

フェアリーペンギンという世界一小さなペンギンの赤ちゃんが札幌の街中の水族館で生まれたと話題になったのは春頃だった。

夫は自分と1日違いで生まれた赤ちゃんペンギンに親近感を覚えたのか、水族館に行くことを楽しみにしているようだった。

16時すぎ、人もまばらな水族館のフェアリーペンギンブース前で真剣にペンギン達をみつめているうちにだんだんと足が辛くなり、夫婦でガラスの前に座り込み、ペンギンたちの動きを見つめた。

赤ちゃんペンギンは、まだ人前にでることはできないようで、生まれる前の日から成長し続ける様子をまとめた動画が流れていた。

夫は本物の赤ちゃんペンギンが見られなくて、気落ちしていたが、40センチほどの大きさしかない大人のフェアリーペンギンもじゅうぶん可愛らしかった。


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【あとがき】

札幌の狸小路、メインストリートにできた、水族館で見た夫婦を見て、勝手に妄想して作ったお話。

ちょっと眠すぎなので今日はここまで!

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