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きもの展at東京国立博物館(2020/08/14)

 大変ご無沙汰しております。投稿は2か月振りです…。上の子の高校受験とか体調不良とかでバタバタしておりまして…はふう。(このあたりの話は後日書こうと思ってます。転んでもただでは起きないヤツ)

 さて!8月14日に、やっと!トーハクの常設展示とともに、新コロナの影響で会期変更になったきもの展を見に行けましたー。きもの展ということで、来場者の方々のお着物も素敵でした。非常に眼福でした。

 会場内の写真撮影はNGということで、写真はこちらの記事を見ていただければと思いますが(相変わらず他力本願)、

 個人的な感想を数点。

・トーハクならではの「見返り美人図」の展示がほぼ見向きもされていないというのは、珍しいなあと思いました。あと、ちらりと聞こえてきたのが「前半の展示は面白くなかった」という声。いやいや!退色してしまっているので地味に見えますが、約400年前、16世紀の着物創成期のこの品が、形を留めて残っているのって貴重なんですよ…!

・総刺繍の着物の絢爛さたるや! 江戸・元禄期以降は友禅染が台頭するため、一部の階層(大奥や豪商の女性)を除いて鮮やかな染模様が着物のメインとなるので、普段はあまり見ない、手縫いでの総刺繍は迫力がありました!(トーハク常設展の着物の展示は、こういう手縫いでの総刺繍の着物が見られるので、普段からわりと好きなのです。この日の常設展でも、こういうのとか↓)

・着物の素材や柄で、所持していた人の階層や年齢がこと細かに分かってしまうことに、改めて驚きました…!着物の「格」へのこだわりは、こういうところから来ているのかなあ、と。(洋服もそういうのがありますけれどね)

・サザンの「葡萄」のジャケットで有名になった、「あやめの衣」で描かれていた着物も展示されていましたよ!江戸時代の着物だったんですね。

・篤姫さんが雀推しで、着物を始めいろんな品に雀が刺繍してあって、それだけでも可愛いのだけど、和宮さんの持ち物に年不相応の雀の懐紙入れがあって「もしかしたら、これは篤姫が和宮にあげたのかも」という解説に萌えたのは私だけではないはず…!

・銘仙ってどういう着物か知りませんでした。近代の小説とか好きなのに、不勉強で…(涙) 銘仙は、意外とモダンな柄が展示されていて、なかなか面白かったです。テニスラケット柄とか街灯模様とか。

・現代の着物は、モダンなグラフィックデザインが面白いですね!2014年にリニューアルされた三越のあの紙袋のデザインも、人間国宝の森口邦彦氏がデザインした、友禅訪問着の柄から採用したものだそうです。

個人的には、紗の透け感がある着物に、鮮やかなグラフィックデザインがある土屋順紀氏の作品が気に入りました。

 そして今回の戦利品は、この展覧会を見れなかった上の子に図録(重厚な布張りで、内容も充実してます。3000円)と、下の子にリラックマコラボのクリアファイル(ヘッダ画像の柄)をゲット。

 そして今後もトーハクでこういう着物の展示を見続けたいなあ、という気持ちで、尾形光琳直筆の「冬木小袖」の修理プロジェクトへ、ちょっとだけ寄付してきました。きもの展では、冬木小袖の複製着物が展示されていました。

また常設展で寄付をすると、謝礼として冬木小袖が折れるオリジナル折り紙がいただけます。どちらも素敵ですので、興味を持った方はぜひ。

以上です!

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