㊗️🎉水戸の『旧町名標示柱』完全制覇〜水戸の"失われた町名"を探せ‼︎〜

1．「旧町名標示柱」との出会い

　〜裏町を行こう、横道を歩もう〜

水戸のまちを散歩していると
裏通りに、高さ1メートルほどの石柱が…

何かの"記念碑"かな？
近付いてみると……

表面には
　旧町名　○○町
側面には
　旧町名の由来
が刻まれています。

調べて見ると、水戸市が設置している
　旧町名標示柱
でした。

昭和37年に国によって施行された「住居表示法」によって町名の改称、統合整理が行われて、江戸時代から続く164の町名が失われてしまいました。しかし、旧町名が忘れ去られてしまうのは惜しいということで白御影石で作った「旧町名標示柱」を設置して、旧町名を半永久的に残すことにしたようです。

この「旧町名標示柱」は、水戸市内に"107カ所"設置されています。

”失われた町名”は164ですが、そのうち、丁目、方位、上下、裡などを付けて現在も使われている町名は除かれているので107となったようです。

もともと何の目的もなく散歩をしていましたが、たまたま通りかかった裏道で"旧町名標示柱"と出会うと
　あっ！ここにもあった!!
と、偶然の出会いを心待ちにして、遠い昔のまちの景色や賑わいに想いを馳せていました。

ふだんの散歩に、そのまちの"地名の由来、歴史、文化"というスパイスを加えると、何の特徴もないと思っていた路地裏も特別な場所に激変します。

2．「最強アイテム」を手に入れる

「旧町名標示柱」との偶然の出会いを散歩の愉しみとしていたところ…

ある「最強アイテム」を手に入れたことによって
　「旧町名標示柱」完全制覇‼︎
の野望が湧き起こってきました！

最強アイテムとは
「水戸の城下町MAP 幕末版」
です。

「水戸の城下町MAP 幕末版」好評販売中！ - 水戸観光コンベンション協会　～水戸市の観光情報サイト～

この地図には「旧町名標示柱」が設置されている場所が表示されています。

まさに"宝の地図"

この地図を手に入れた瞬間
　いけるぞ‼️
と完全制覇を確信しました。

"宝の地図"は、なんと100円(税込)❗️
※水戸観光案内所や偕楽園、弘道館などで購入できます。

散歩の師と仰ぐ永井荷風先生も散歩のときには、嘉永版の江戸切図を懐中にしていました。

荷風先生が江戸切図を手に"江戸"を探して東京のまちを歩いたように、「水戸の城下町MAP幕末版」を手に「旧町名標示柱」を探して水戸のまちを歩きます！

3．ついに「水戸の『旧町名標示柱』107カ所完全制覇❗️」

2023年3月19日
ついに「旧町名標示柱」"107カ所"完全制覇‼️

2022年6月4日、『長町』からスタートした「旧町名標示柱」を探すまち歩きは、延べ20日間、約9カ月とちょつとの期間をかけて"107カ所"を完全制覇することができました。

「旧町名標示柱」を完全制覇するという目標がなければ、水戸のまちをくまない歩くこともなく、出会えなかった風景、建物、裏通りもたくさんあったと思います。

「旧町名標示柱」を探して歩くことで、水戸に住んで1年足らずの自分が水戸のまちに受け入れられ、水戸が自分のまちになったように感じられました。

ずーっと水戸に住んでいる方も、"「旧町名標示柱」完全制覇"に一度挑戦してみてはいかがでしょうか⁉︎
きっと新たな発見やまちの魅力を再認識するきっかけになるのにでは…

最後となった『十町目』

さて、このチャレンジ
地図があるから簡単に制覇できるんじゃないの？
と思うでしょうが…
そう簡単にはいきませんでした。

挑戦者には困難はつきものだ！
"ココにあるはずの「旧町名標示柱」がない⁉︎"
"「旧町名標示柱」を一筆書きで巡るには…"
"なぜ、『十町目』が最後になったのか？"

あるときは犯人を捜す刑事のように…
あるときは謎解きをする探偵のように…

「旧町名標示柱」を探して、水戸のまちを歩き回りました！

　　　　　　　　次回へつづく……

【参考文献等】
「旧町名標示柱」の説明は、水戸市ホームページ「水戸の旧町名」を参考にさせていただきました。