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コヨーテアグリー 漂う

noteの記事をランダムに読んでいる。みんなそれぞれの書き手が醸し出す雰囲気があって、個性的で面白い。

つい先程読んだのは、南の島国を旅するnote。旅っていいな!目にするもの全てが新鮮で!不案内なことに不安を抱えながらも、現地の方々に尋ねながら目的地にたどり着くのも旅の醍醐味。そんな冒険からも近頃はとんと遠ざかっていることに、一抹の淋しささえ感じてしまった。

友達と小旅行で行った韓国などや、私が日本国内をふらりと旅するのを除いて、1人で海外に行ったのは、もう25年も前のことかも…

たしかニューヨークに行ったのが最後かも…

大学を卒業した後もフリーターをしながら、絵を描きながら、海外を旅したり、自由を謳歌していた。1番自由を感じていた日々。だけど、ニューヨークに行って、夢を必死になって追い掛けている人々と触れ合っていたら、なんだか自分の目的のなさに失望を感じてしまったんだっけ…

知り合ったダンサーのカンパニーを見学しに行った。沢山のダンサーが厳しい練習にしのぎをけずっていた。休憩時間もライバルの動きを見ながらストレッチ。

友達とデッサンのスクールに参加した。腕前は千差万別だが、個々が真摯にモチーフに向き合っている。

語学スクールでは、アジアの学生の勤勉さやパワーに圧倒された。その後のアジアの躍進は納得できた。

私には何が出来るのか?私は何がしたいのか?私の使命ってなに?

私って自由と言いながら、ただ漂っているだけなんじゃないのか?!

お気に入りのパン屋さんはある日、銃撃事件に遭い、突然なくなった。素敵なカフェに入ったら、ゲイカフェだったらしく、場違いな視線を浴びた。夜クラブに行ったら、ヤバいものが色々…。借りたマンションの地下はボンテージ姿のお姉様方が薄いカーテンで仕切られた細いソファの上でサービスをするお店だった。日本の友達に紹介された友人は既に、薬で崩壊していた…まだまだ…

平凡な私には刺激的なことがあり過ぎて、自分の無知が際だった。

そして、日本に帰ってきたら、直ぐにフリーターを辞めて、就職して、結婚する道を選んだのだ。

自分の曖昧さに、自分の甘さに、何にもない自分に確かな何かが欲しかったから。

そんな私のニューヨークとは違って、夢を実現する話が『コヨーテアグリー』だ。


『コヨーテアグリー』2000年公開アメリカ映画。ニューヨークに実在するバー”コヨーテアグリーサルーン”が舞台。デヴィッド マクナリー監督。パイパー ペラーボ主演。田舎から出てきて、ニューヨークでシンガーソングライターの夢を実現するお話。


生ゴミの匂いがしたニューヨーク。街の喧騒に目が回りそうなスピード感。今までの自分のやり方が通用しない。ニューヨークなりの流儀がある。主人公は周りの方々に刺激されながら、そのニューヨークスタイルを習得していく。自分の苦手さえ克服して勇気を持って前進する。使用されている音楽もノリが良く、観ていて高揚感がある。

ニューヨークで、思ったことを今も思う。子育てをし、仕事をし、自立した今でも…

私には何が出来るのか?!私は何がしたいのか?!私の使命って何?!

私って自由と言いながら、ただ漂っているだけじゃないのか?!

人生50年とは、いつの時代の言葉だろ。今は100年時代。半世紀生きた。一旦終わったと思えば後悔もない。もうすぐ50のお祝い。今からまた0スタートと思えば、ワクワクする。25年前の疑問府に今から答えを出して行こうと思う。



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