見出し画像

読了#01 『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』

こんばんは!

きょうは最近読み終わった本について書いて行きたいと思います。

本のタイトルは記事のタイトルにもある通り、

『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』

です。

この本は約2か月くらい前に購入して、
ちょこちょこ読み進めていたものです。

カイシャのえらい人がおすすめしていて、
気になって購入しました。

オシゴトでは、企画・提案も
やることがあるので、なにか参考になることがあればいいなと思って読んでいましたが、

かなり面白かったです。

以下にこの本を読んで感じたことや
考えたことを書いていきます。

1. 感情が人間の行動を支配している

本書の中に

「人間は二人羽織のような生き物であり、脳内に潜む自分では意識できない生き物(大脳辺縁系)が繰り出す「感情」によって、その意思決定を支配されている」

とありました。

これを読んで、確かに!となりました。

朝はやく起きようと目覚ましをセットしても、
まだ起きたくないという感情が目覚ましの音を強制終了させます。
読みたい本があるのに、
めんどくさいなという感情が本に手を付ける行為を阻みます。

そうやって、その時その時の感情は
すべての意思決定を支配してきている。

この本で強く言っているのは
「好き」「嫌い」のお話なのですが、

生きていて感情にとらわれないで過ごせた日
なんてないわ!と思いました。

そう思うと感情をコントロールすると言いますか、ポジティブな感情を優位的にすることは、今後人生を豊かにすることにつながるということが言えるよなと。

よし。

たまには落ち込んでもいいけど、
できる限りポジティブでいこう!

と決めました。

2.最も個人的なことが、最もクリエイティブなことである。

マーティン・スコセッシの言葉で、
映画『パラサイト』でアカデミー賞を受賞されたポン・ジュノ監督が授賞式のスピーチで引用していた言葉です。

著者の原田氏は、「好き」に対する
「共感」が大きな力を持つと言っていました。

そして、共感を生んでいく
「好き」の根源はいつでも

”個人的な好き”

であることなのだそうです。

これは非常に参考になるなと思いました。

そこでは、企業のブランディングが例に挙げられていて

「偉大なブランドは、自分自身についてではなく、自分が愛するものについて語るのだ。」

とありました。

共感を生むためには、
良いところを宣伝するのではなく、

個人的な「好き」「愛するもの」を
発信していくことにより

生み出されるということ。深い。

原田氏は、広告と販促の違いについても
この本で述べていて、
日本には「広告」を見かけることは
ほとんどないと言っていました。

確かに購買につなげるために
「よいところ・よくみえるところ」
が強調されたものが多くて
誰かの「好き」「愛するもの」という印象を
受けるものはそうそう見かけないのかなと思いました。

わたしは好きな人の影響を受けやすいのですが、

たとえば、
愛するお母さんや好きな アイドル/タレント/芸人 さんなどが、
おすすめするもの、好きなもの、愛するもの
についてすごく興味がありますし、マネしたくなります。

自分も好きになりたいとか、
共感したいという気持ちになります。
これもイチ個人の「好き」から波及していく「共感」なのかなと。

人気のある人を広告などに起用することには、

こういう効果があるのか!と。

今まで何もしらずボケっとテレビ見てたなと思いました。

3.あらゆるアートは、ファンアート

アートに対しては、
「すべて新しいもの」という認識でした。

何かから着想を、インスピレーションを受けて創られているいるのでしょうが、それはその人が生み出したまったく新しいものなのだと捉えていました。

だから、アーティストは新しいものを生み出していかなきゃいけないから
ものすごくタイヘンそうだな。。。
と思っていました。

ですが、あらゆるアートがファンアートであるというような捉え方をすると、
「既に在るもの」と「個人的な好き」との
掛け算によって新たなものが生み出されているのだなと腑に落ちました。

地球が始まって以来、何万年という年月が積み重ねられているのですから、
重力が発見されるくらいの世紀の新発見というのはなかなか難しい。
そんな中でも世界中の人間が、こどもが、企業が、アーティストが、
常に新しいなにかを創っている。

それって掛け算に使えるものが
たくさん生み出されてきて、

積み重ねられてきて、
母数が増え続けているから

また新しいものを生み出すことができるのかなぁと。

よくわかりませんが、
そんなことを考えました。

原田氏は、

創造とはファンアートづくりである。
と述べています。

これまでオリジナルな何かではないといけないのだ
オリジナルであることがかっこいいのだと思っていましたが、
それは幻想に過ぎないと一掃されて、ハッとしました。

ファンアートづくりの大前提としては、
何かをつくりはじめる時点までにインプットされているものがどれだけあるのかということが影響されるかと思います。

アウトプットが大事だと聞きますが、
やはりある程度とは言わず、
相当のインプットがないと
アウトプットは成り立たないという
所以はここにあるのかと思いました。

これを受けて、なんでも吸収していく、
スポンジのようなインプット魔人にならねば!と思わされました。
良いものを「好き」と思えるものを
もっともっと見つけて、取り込んでいけるようにしたいなと思います。

好奇心というのは、いくつになっても
捨てちゃいけないものですね。

わくわくする、心躍らされることに
常に触れていられることを
大切にしていきたいです。

4.巨人の肩の上に乗る

ニュートンも引用されたと言われる言葉です。
この言葉がこの本で登場したとき、
点が線でつながる感覚がありました。
とっても小さなことですが、
「スティーブ・ジョブズさん!
 点が!点が線でつながりましたよ!」
と報告したいくらい興奮しました。

それは、大学時代のこと。
ゼミの教授が卒論執筆にあたって、
いつもわたしたちに
語りかけていた言葉がこの言葉だったのです。

ゼミの教授は、
フィーリングでこの人についていこうと
直観的に感じて選んだ方でしたが、
やっぱりすごい人だと。
当時も思っていましたが、
卒業してからはより強く思います。

彼は、いつもわたしたちが社会に出て
働きだしてからのことを想って
ちゃんと働けるように、社会で問われる素質を養うようなことをきちんと教えてくれていました。
ちょっと変わり者でしたが、間違ったことは言っていない。
話しかけづらい雰囲気がありましたが、とっても頭がよくて
面白くて、不思議でやっぱり変な人でした。

ちょっと話がそれましたが、その教授に言われていたこの言葉が

まさしくわたしのオシゴトにも影響しているなんて!という発見につながって、驚いたということです。

巨人の肩に乗るためには、先程もありましたけど、

インプットをたくさんして「好き」をストックしていくことから始まると原田氏が述べていました。

うむ。これが大事なことなのです。
あとは、実践あるのみです。。。!

5.平凡であることを認める

わたしはよく不思議ちゃんと言われます。
わたしはそういわれるとちょっとうれしくなります。
AB型であることも影響しているのかなとも思ったこともあります。
あんま関係ないか。笑
(ちなみに、両親ともどもAB型で生粋のAB型なのです!)

ファッションも新発売の服を買いますが、
雑誌に載るような流行を意識するよりは、
自分の「好き」「自分に合うのはコレ」
という感覚で決めているので、流行りのスタイルだったり
いわゆる「女子のカッコ」というのとはちょっと異なるかと思います。

そんなこともあって、
「ちょっと人と違う自分」「人とは違った趣味」
「あんまりみんなが知らない世界」
にすごく興味を持つし、惹かれるし、カッコいいと思う。
みんなと同じはつまらない。と天邪鬼的な思想があります。

個性は大いに大事だと思いますが、

本書はそこにも一蹴り入れてきました。

「クリエイターの、あなた自身の「個人的な物語」「個人的な感情」「個人的な好き」を大切にして欲しい。」

と原田氏は書いています。

最初はちっぽけなものかもしれないけど、そこに対する「共感」の反応が大きければ、大衆の心を動かすものが創れるとのことです。

これは、人に何かを伝えるときの根幹なのだと思います。

人を動かそうと思うのなら、まず「共感」にアプローチすることが大切です。
「共感」を生み出せるのは、「個人的な好き」であるので、
他の人との差別化を図るよりも、自分と人の共通点を見つけてアプローチしていくほうが「共感」をつくりやすいということなのかと思いました。

だから、オリジナルであることは大切だけど、
ココが違っていいというよりは、ココが違うけど
他の人もこう感じることがあるんじゃないかな?

と、考え方を変えようという意識を持たされました。

自分がいかに平凡であるかを認めるときが来ました。
自分のことをオリハルコンだと思っていますが、
そう思っているだけのボンクラにすぎないのです。
ボンクラでも、一生懸命生きていこうと思いました。

認められる日がきてよかった!ありがとう!

と感謝の気持ちさえあります。

認められなかったらいつまでもイタイ子でしたからね。

よかったよかった。

これまでわたしが感じたこと・考えたことを書いてきましたが、

この本はクリエイティブなオシゴトをされている方には激推ししたい、そんな一冊です。

うまく伝わったかわからないですが、わたしは今までの考え方・捉え方が一掃されて、どういう風に企画・提案と向き合っていくかもっと考えようと思えましたし、もっと自分自身の中の「好き」を集めてオシゴトにも活かしていけたらなとポジティブになれました。

これから実践していくことが大切なので、たまに振り返りながら、

がんばって目の前にある課題に取り組んでいきたいと思います。

それでは、また面白い本を読んだらご紹介しますね。

to be continued...!


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?