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朝鮮王朝実録 太祖実録総序

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朝鮮王朝実録 太祖実録総序を翻訳したもの なろう系
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2021年12月の記事一覧

朝鮮王朝実録 総序(5)太祖 李成桂1

 李氏朝鮮の初代王、太祖 李成桂は恐らく女真族である。ちなみに、なろう系エピソードばかり…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(6)太祖 李成桂2

 出仕から紅巾賊まで。朝鮮王朝実録は実は嫌韓本じゃないかと思い出す昨今。  高麗の恭愍王…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(7)太祖 李成桂3

 納哈出は、元が北に転じたあとに、満州地方を支配したジャライル部出身のモンゴル人。ただし…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(8)太祖 李成桂4

 ここに書かれているのは要するに、咸鏡南道を廻る李成桂を含めた女真族の勢力争いである。後…

みし
2年前

朝鮮王朝実録 総序(9)太祖 李成桂5

 モンゴル皇帝トゴン・テムル(順帝)の皇后に高麗人奇氏がなったのだが、それを頼みにして高…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(10)太祖 李成桂6

 この編は、なろう系エピソードを書き連ねているだけである。逆に言うと1371年から1375年まで…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(11)太祖 李成桂7

 原文と訳と注を併せるとラノベ一冊分あった。倭寇に関する部分はその中でも1/10をしめている(長いので分割した)。それはともかく、高麗末期は倭寇が大量に現れており、特に多いのが禑王時代である。記録されている分だけでも月一回のペースで現れている。その大半は軍が出る前に逃げてしまうのでまともな戦果が得られていない。この時代を調べた限りで倭寇討伐の最大戦果は首級48。一人捕まえただけでも戦果になった様だ。そうすると上陸して内陸で長期間行動しているのは倭寇を模した別の物ではないかと考

朝鮮王朝実録 総序(12)太祖 李成桂8

前文  本編は、阿其拔都と言う名の倭寇が出てくる部分で日本でも割と有名なのだが、調べてい…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(13)太祖 李成桂9

 胡拔都は遼東あたりに勢力を持っていた女真の一族らしい。ところで、高麗史によれば胡拔都は…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(14)太祖 李成桂10

 本編は、なろう系エピソードの寄せ集め。ここから殿下(李芳遠)の名前が出始める。王位の正…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(15)太祖 李成桂11

 この編は短い。――と言うのも次から威化島回軍に関係するので切りが良いので切ったので。 …

みし
2年前

朝鮮王朝実録 総序(16)太祖 李成桂12

 威化島回軍を直訳すると「威化島で軍をかえした」と言う意味しか無いのだが李成桂一派による…

みし
2年前

朝鮮王朝実録 総序(17)太祖 李成桂13

 威化島回軍の本編  五月、大軍が鴨緑江を渡り、威化島まで行くと、道中、絶え間なく逃亡兵…

みし
2年前
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朝鮮王朝実録 総序(18)太祖 李成桂14

 禑王を退位させて、子の昌が即位し退位させられる直前まで。禑王は明に反逆した首謀者として退位させられたのであるが昌王も廃位されるのである。  禑王は、曺敏修を左侍中にし、太祖を右侍中にした。典校副令の尹紹宗は、 鄭地をたより太祖にまみえ《霍光傳》*1をもって献上した。趙仁沃に命じこれを読み聞かせるように言った。趙仁沃は再び王氏*2を王に立てようとする相談をのべつくした。 *1 霍光は前漢の大司馬大将軍。霍去病の弟。武帝の信厚く、武帝以後の政治を任され、昭帝・宣帝を補佐する