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【苦しかったときの話をしようか】 -ほぼ1,000字感想文

○タイトル:苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
○著者  :森岡 毅
○発行  :ダイヤモンド社 (2019/4/11)


■ざっくり要約

窮地であったUSJのV字回復など数多くの実績を残してきた著者が、自身の経験に基づいたキャリア論を展開していく。

大前提として「人間は、みんな違って、極めて不平等」と断言。しかし"それでも選べる"という最大の希望を捨てず、自身で選択をする覚悟を持つことが重要であるとのこと。

ご自身の娘(就活生)に宛てた手紙の体をなしているため、口語的かつ滲み出る父親心が心地よい一冊。特に著者の実体験を回顧する『第5章:苦しかったときの話をしようか』は、必見。(お世辞抜きに泣けます。)


■学びポイント

○会社と結婚するな、職能と結婚せよ!

キャリア戦略とは、その人の目的達成のため自身の特徴を認識し、その特徴が強みに変わる勝ち筋を探していくことである。自分の強みを"宝物"として認識をし、必死に磨き続けることがとても大切。

就"社"ではなく就"職"であることを忘れてはいけない。会社は職能を身につけるための手段であると考えるべき。

スキルこそが、相対的に最も維持可能な個人財産である。


○『My Brand』を設計しよう

就職活動でも会社に所属している時でも、「MyBrand」を設計することで目的達成への集中をすることが可能となる。

端的にいうと、「マーケティング手法を応用して、あるコミュニティにおける"市民権"を得やすい構造をつくること。周りから「あいつは●●な人間」という一貫したイメージを持ってもらうことである。

自身の強みを認識し、MyBrandに落とすことができたら、あとは明確な実績を出す。このループを意図的に回すことで、自身の価値を着実に上げることができるのである。


○行動変化には時間がかかる

人は変わろうとしてもなかなか変われない。これは意識変化と行動変化のタイムラグが生じるためである。意識変化(マインドセット)のタイミングで自身が変われたと思うことが、そもそも間違いなのである。

うまく変われるコツは、「最初からすぐに変わることができないと覚悟して、変わる努力を継続すること。」

好ましい行動をとる確率を高めるための"システム"づくりに意識を向けることで、身体に染み込んだ習慣を徐々に変容させていくことを意識すべき。


↓出典元

※関係者の皆様へ
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