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【 起業 】起業するまでの経験で良かったこと①~会社員経験は起業塾だ!~

私が起業したのが35歳。起業後今のところ会社は順調に成長して今に至っている。過去を振り返ってみた時、起業するまでで自分の経験としてよかったなと思うことをまとめてみる。思いつくたびに何回かに分けて書こうと思うので第一弾ということで。これから起業を目指す人は私の実体験として役に立ったと感じた事実なのでご参考に。もしその体験をしてみる機会があれば積極的にそこに身を置いてみるのもいいかもしれませんね。

1 会社員として組織で働いていたこと

大学時代に起業したとか大学卒業後すぐに起業して成功したという話も聞くがそういう人は別格だと思う。だからそれは凡人にはあまり参考にならない。組織に目を向けると起業後の会社の方向性として個人事業に近い状態の会社もあれば、組織化して規模が大きくなっていく会社もある。前者は創業者が専門家のスーパープレイヤーであり自分一人でも何か価値あるものを作れる人が多い気がする。後者は人を集めその人たちをうまく使って仕組みを構築し会社を運営するのが得意な人が多いのではないだろうか。あくまで私の主観だが。

私はどちらかと言えば後者のタイプだ。私は営業畑で生きてきたので技術者ではない。技術系の大学を出たがひょんなことから営業になって今に至る。営業ではそれなりに成功した。しかしそれは会社の枠組みの中でそこに商品があるからできる仕事であり、自分で何かを創り出すクリエイティブな仕事はできない。今となれば企画、発案の業務は多いがそれを形にする技術力は自分にはない。モノ作りは誰かに頼る必要がある。これは自分のウィークポイントと認識。自分の強みと弱みがわかっているからこそ組織力で戦う作戦をとっている。

会社では多くのことが学べる。組織で成果を出すやりかたの全てが学べると言っても過言ではない。会社や組織とはこういうもの、組織の良し悪し、会社が持つ看板の力、書類の書き方、決裁の取り方、社内規定など多くを実体験で知れた。この経験があるから起業して何もない時からこういう組織を作って、こういう理念を持って、こういう制度があって、社員教育はこうで、こんな風土を作って、ブランディングはこうして、お客様にはこのような価値を届けよう、などというイメージを沸かせることができた。当然取引先とのつきあい方やホウレンソウのやりかた一つでも躾てもらった。もし会社員をせずに突然起業していたら社会のルールもわからず、会社とはどういうものかを知らずに行動するので組織作りのイメージもわかなかっただろうし、取引相手に失礼をすることがあったかもしれない。自分が会社員としての経験がないため社員へも会社員としての苦悩を理解してあげる想像力がわかない可能性もある。

このようなことを会社では学べるからこそ私は会社員の経験をお勧めする。私の実体験では会社員経験は役に立つが結論だ。特に会社を組織として成長させたいと思う起業家には会社員経験はとても素晴らしい起業塾となる。もしかしたら自分がスーパーマンで多くのアイデアを出しなんでも作り出す力がある人ならば、そんな時間を使うならさっさと起業して経験したほうがいいという意見があるかもしれない。それは一理ある。だがそのタイプの人の多くは組織作りの分野で機能不全を起こす可能性が高い気がしている。そういう人の場合はモノづくりではなく経営部分を一手に引き受けてくれる右腕がいれば鬼に金棒だ。お金の段取りもこれに含まれる。もし右腕たる仲間に出会えたならば自分は創造することだけに集中して、相棒に組織づくりを任せればいい。昔で言えば、ソニーやホンダがそういう事例だろう。

2 起業のために会社員経験をするならこういう会社

そういうことから私は組織運営やビジネスマンとしてのマナーなどを一通り教えてくれる会社は多くの学びを得られる素晴らしい場だと思う。しかし会社選びは重要だ。一般的に言われる大企業などが起業家塾として機能する良い企業というわけではない。私が思う起業する夢がある人にとっての良い会社はこんな会社だというイメージを書いておく。

✅数十人程度から100人くらいの規模で組織立っている(大企業病が出ているところはダメ)
✅もしくは荒削りでも組織化しようとしている成長期の会社
✅社内制度もそれなりに作っている(機能しているかどうかは別として)
✅年功序列ではなく実力主義、成果主義である会社
✅成果を認められれば若くして管理職など組織のリーダーに登用してくれる
✅社長など経営層と直接話ができる環境がある
✅なるべく創業社長、もし後継社長でも第2創業等で会社を創り変えた社長

それぞれの特性と価値観に合わせていきなり起業の勝負に出るのもいいと思うし数年会社員として学ぶのもいい。それともう一つ付け加えるなら会社員経験があれば上司、同僚、取引先などで人脈がある程度できた状態から起業できるというのも利点の一つだ。私も新入社員時代に世話になった先輩が自社に入社してくれて力を発揮してくれたり、20代にお世話になった取引先が力を貸してくれたりしている。とういうことで起業したい人は参考にしてください。

起業するまでの経験で良かったことの第2弾は下のリンクから⇓⇓⇓⇓⇓


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