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【 起業 】起業するまでの経験で良かったこと③~お金と税金に強くなる仕事をしていた~

私が起業するまでの経験で良かったことシリーズ第3弾。今回は『お金と税金に強くなっていた』ことが自分の起業にかなり役に立ったという話。第1回目は「会社員経験は起業塾!」という話、第2回は「喋れる人材になっとけ!」という話。リンク貼ってるので読んでない人は読んでみてください。起業志望の人は当然、会社員も参考になるはずです!

1.土地活用、不動産投資の営業経験が功を奏した

建築の現場監督になりたかった私。社会に出て始めて配属されたのは入社前と話の違う土地活用営業の部署。今のように不動産投資が会社員に浸透してなかった時だったので「土地活用ってなんや?」だったし、それ以上に「俺は営業したくないから理系で技術の勉強してきたんぞ」という想いの中スタートした社会人生活。しかしこの経験が後に役に立つことになる。

土地活用の営業とは地主さん宅へ営業に行き「田んぼにアパート建てませんか?」という仕事がメイン。それ以外にも駐車場、古家、遊休地を所有している人にも「そのままにしとくより利益が上がるからマンション建てましょう」と訪問します。ここで身につくのが飛び込み営業をする胆力。ほぼ断られます。というかその前にほぼ会ってもくれません。半べそかきながら毎日歩き回っていました。革靴に穴があいて雨水が浸水してたこともあります。お金もないのですぐ買えないし。どんだけ歩くんやって話ですがそういう経験が営業の厳しさ、1件の受注のありがたさ、そして一人のお客様とお話ができるまでの苦労を知る学びとなりました。このありがたみを知ること、苦労を知ることは経営者となってからも良い財産となっています。簡単にはどこの誰かわからない人から高額商品は買ってはくれないのです。

2.土地活用営業でお客様に合わせて身についたスキル

スキル面では、お客様の層が広く提案内容も幅広いためにあらゆる知識が身につきました。そしてその知識はそのまま経営に使える知識ばかりです。

✅お客様のターゲットを切り口にした学び
①田んぼ所有の地主 
  ⇒相続税対策 ★相続税の知識アップ
②駐車場、遊休地所有の地主 
  ⇒固定資産税対策 ★固定資産税の知識アップ
③古家、古アパート所有地主 
  ⇒建替え提案 ★退去交渉、近隣対策、法的権利関係の民法知識アップ
④土地所有していない人
  ⇒土地建物セットで投資商品提案 ★土地利用計画、収益商品作りの知識アップ

3.土地活用営業で身につく知識と経験は経営者と同じ

✅お客様属性関係なしの学び
①事業の立案と事業計画の立て方
②主に相続税、固定資産税、所得税、住民税、法人税の知識と節税方法
③資産の活用方法の知識と経験
④金融機関との融資交渉、資金調達の実践
⑤確定申告、減価償却の知識(当然建築、不動産の知識も習得!)
⑥アパートマンション事業開始後の事業運営の調整と収益最大化の調整
⑦農家、会社員、個人事業主、社長と幅広い職種の人たちとの商談、交渉において相手によってニーズが違い、話し方を変える必要性の学び
⑧事業によって利益を残すという根本的なものの見方考え方の習得

これらが土地活用・不動産投資の仕事をしていて身についたこと。よく見ると全て経営者がすることですね。アパマン経営を提案しているので経営者を創り出すサポート、もしくはすでにアパマン経営をしている人にはさらなる利益創出のサポートをしているわけですから経営者と疑似体験的な学びができるのは当然であることに後に気づきました。事業を創り、投資して、お金の流れと税金を管理し、その利益でさらに事業を伸ばす。これ経営者です!

4.さらにこの職業経験で経営者になった後に活きること

またこの時に出会うビジネスパートナーも将来の経営においてはかなり強力な仲間になります。税理士、弁護士、司法書士、銀行員、さらにお客様自身も事業主ですからね。これらの人と気軽に電話で話せる仲であることは結構大きなことだと思います。私の体験談ではこの職業は将来起業しようとする人には学びが多い職業だと思います。しかし実務はかなり厳しい仕事。多くの人が脱落していきました。この業界で「自分でお客様を探して売れる」という実績を築けたらある程度のことはできるようになるだろうと思います。これが私の起業する前に携わっていてよかったと思う仕事です。起業したい、経営者になりたいなら、そこで必要な知識が得られる職業という観点で仕事を選ぶのもいいかもしれませんね。

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