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【 起業 】起業するまでの経験で良かったこと②~喋れる人材になれ!~

起業して7年目。起業する前の経験で良かったことを振り返ってみるシリーズの第2弾。これから起業予定の人だけでなく現会社員の人にとっても参考になると思う。第一弾は「会社員をしていたこと!」(下にリンクあり⇓⇓)だったけど、今回はその会社員時代に身につけたことで本当によかったと思うことを紹介。偶然だったけど振り返ると本当によかったなぁ。

1 たまたま営業に配属された

技術系大学を出ていた私。技術者になる気で社会に出た。頭の中は理系。そして人に頭を下げるのが嫌い、わがまま、迎合しない、群れるの嫌い、思ったことをズバッと口にする、自分と合わない人と笑顔で話すのは苦痛、など協調性はとてつもなく低いタイプ。性格診断をすれば今でも協調性は低い数値が出る。だから当時営業職がどんなのものか知らなかったが自分にはできるわけがない、いや絶対にやりたくない職種と思っていた。でもひょんなことから土地活用の営業に配属された悲劇。22歳の私は最初ふてくされていた。でもやるからにはやってやると思いそこから一気に成果を出しトップセールスの仲間入り。自分のスタイルを貫きながらも人との関わり方や話し方を実践で学べた経験は財産となった。

自分でも営業職がこんなにできると思っていなかったのでよい経験をさせてくれた会社には感謝している。ということで営業は経験しておいた方がいい。というか営業職に就くことが目的ではなくて人との関わり方のスキルを身につけたほうがいいということが本質。これは仕事だけでなく日常生活でも非常に大きなプラスとなる。人とコミュニケーションを取り、相手の言葉だけでなく心の声を聞き取り、それに対して提案できる力を身につけることが大事だ。これは技術職だろうが事務職だろうがビジネスをうまくやっていくための必須能力。これが欠けていると起業するとかの前に普通に働く場合でもある一定の制限が出る。

2 喋る力はチャンスの多さにも影響が出る

賛否はあるかもしれないが私が思う本質的な話をすると、喋れない人には仕事を振りにくい。これは事実だ。部下を持ったことがある人ならこの感覚がわかるはず。喋れない人に渡す仕事は限られて、喋れる人に大事な仕事を振った経験があるのではないだろうか。仕事を振られる側にいる人は実は自分に振られている仕事がある一定の中の限られたものだということに気づいていない可能性がある。そういう人はマネジメント層の上司側になる確率が少ないからそういう観点があることに気づける機会が少なく、「喋れない」=「傾聴力が低い」という傾向があるので上記に書いた相手の心の声が聞こえていないことが多いからだ。技術力や知識が少なくても言葉を伝書鳩するだけ(正確にはスムーズに物事が進むように正しく翻訳して伝えている)でも重宝される人がいる。こういう人はお客様や部署間と喋れない人の間でうまく調整弁となっているのだ。会社員でチャンスが少ない人と多い人の差は実は気に入られているとか贔屓されているとかではなく、ここに大きな差がある可能性もある。

会社員でもチャンスを得ないと活躍の場が減るように起業すれば自分で仕事を取ってこないといけない。その時に喋れない人への発注は圧倒的に減る。コミュニケーションがうまくできない人と話すのは相手も疲れるのだ。痒い所に手が届く提案ができない人には頼みたいと思わない。だから発注者側は他に発注先があればそういう人には発注はしない。ビジネスはシビアだ。

3 受信力と発信力はセットで大きな力を発揮

ここでいう「喋る」=「わかりやすい発信力」であり口数が多いことではない。上述したようなコミュニケーション能力や相手の話を聞いて正しく理解ができる「傾聴」=「受信力」が高いことだ。突出している技術力があったり作るだけで完結する仕事ならいいが一般的に少ない。お客様だけでなく、社内の横連携でも会話は発生するし、取引先との交渉もある、外部パートナーと組んでの仕事も会話は必須だ。ただ喋ればいいというわけではなく、相手の意をくむ、相手が話しやすい雰囲気を作る、相手の立場を尊重する、相手に自分の考えを言葉として正しく伝える、対立が起きても落としどころを見極めて話せる、そして調和だけでなくここぞという時には強い意志で自分の意見を通す。このようなことができるかできないかの差は大きい。この力の差でアウトプットした成果にも大きく影響が出る。

営業職をして一時的ではなく数年にわたり安定的に成果を出した人はこれらができる人だ。そうでなければ継続して結果は出ない。営業職をすれば自分のこの力が数字としてはっきり出るので自分の良し悪しがわかりやすい。だから実践の営業で鍛えることは良いことだと思う。もし営業職でなく直接お客様と話さない職種でも社内での次工程の社員はお客様だというつもりで、自分の次に仕事を引き継いでいる人は仕事がしやすいのか、理解度が高いのか、相手に正しく伝えられているかをセルフチェックすることが望ましい。

4 まとめ

自分のコミュニケーション能力、傾聴能力の向上は若いうちから鍛えておくべきだと思う。私は協調性が低いタイプだったがたまたま直感的に相手が何を言いたいのか、何を考えているのかを理解する能力があった。偶然の経験によって自分の隠れていた性質も武器にできた。営業をやれというわけではなく、このような受信力と発信力を身につけたほうがすべてが円滑にいくからよいということ。そして特に技術がある人の場合は「喋れる技術者」になればかなり強いビジネスマンになるはず。私は営業畑でここまで来たので私にはできない私の憧れのスキルだ。


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