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甘えていいんだよ、おいで

長男が泣いた。久しぶりに泣いた。

久しぶりに長男を抱きしめた。


昨年の5月くらいから、

長男の次男に対する態度が一変した。

一緒の空間にいることすら耐えられない。

次男に会わないように意図的に

昼夜を逆転させることまで出てきた。

次男が二階からおりてくると

リビングにいた長男は

次男に会わないように声をひそめて姿を隠す。

私からしたらこの現象はすごくストレスで

次男もあからさまに避けられてて、

こんな対応されたら傷つくじゃん、

質の悪いあきらかにいじめじゃんって思って

すごく嫌だった。


思春期だから?特性が極端にでてるから?

納得要素を探そうとするけど、

何にしたって

私からしたら耐え難い現象。


私は自分自身の中にある複雑な気持ちを

全部自分で聴くようにした。

私の中の葛藤も思考回路も、

子どもたちに全部伝えるようにした。



始めの頃はどうにか仲良くなってもらおう、

関係修正しようって必死だった。

でも、この一年で、それはどうやら違うんだろうなと

あきらめがついた。


とにかく私の中の声をしっかり聴こう。

それを繰り返してたら

長男の言葉も想いも聴きやすくなってきた。

最近は


長男もよく自分から自分の気持ちを

話してくれるようになってきた。

次男に対しての想いを色々聞いていく。

嫌な理由は山ほどでてくる。

そりゃ被害妄想だわ!!って思うことや

なんて理不尽な!!って思うこともでてくる。


「本当は9年前からもう存在が嫌だった」

そう話してくれた。


9年前は、次男が1歳。

長男は、幼稚園が苦しくて、不登園が始まったころ。

かんしゃく、かみつく、攻撃性がすごく出てた時期。

長男も精神的にも身体的にもズタボロで、

腹痛などの症状も出ていた時期。

私も、色んな面で

どうしたらいいかわからない。

かまれて私に歯形が付いて内出血してもいい。

でも

次男に攻撃性が向くのは許せなかった。

だいぶ長男を抑えつけたこともあった。

抑えられないくらいため込んでる時期だったのに。

次男もひどいアトピーで、次男も私も眠れない日々だった。

みんなで苦しい時期だった。

私も自分がどうしたらいいかわからないし

ひとり閉じこもって泣くも笑うもできなかった時期。

友達とも話なんて合わないし、

気持ちわかってくれる人もいない。

な感じで孤独感満載だった。



長男が一番助けてほしかっただろうし、

でも助けてもらえなかったしで苦しい時期だったよね。

そんなことを振り返りながら



「そっか、くうちゃんも、その時すごくつらくて大変で

 もっと助けてほしかったんだよね。

 たくさんたくさんがまんしてたんだよね。

 もっと甘えたかったし、

 もっと抱っこしてほしかったんだよね。」


そう言ったら

ぶわっとくうちゃんから涙があふれた。


「ごめんね。今からでも遅くないかな。

 いくらでも甘えていいから。ここにおいで」


私は両手を広げた。

くうちゃんは私の膝の上に来てくれた。



「そうだよね、いっぱい我慢したんだよね」

「弟妹が2歳、3歳の頃ってどうにもならないけど、

逆に今の方がしっかり甘えられるから。

何歳になっても私のところは甘えていいから。

抱っこもいつまでだって大丈夫だから」

「うん、わかった」



そう言ってちょっとだけど膝の上で泣いてくれた。

よかった、今でも私の膝の上にきてくれて。

よかった、ぎゅってすることができて。

よかった、苦しい気持ちも、憎いって気持ちも、

私に対する怒りもしっかり出せて。



よかった、たくさんがまんしてきてたこと、

もっと甘えたかったって気持ちを

もっと抱っこしてほしかったって気持ちを

くうちゃん自身も気づくことができて、

私もわかってあげられて。



たくさん絡み合って、あるかどうかも

わからなくなってたような

出せなくて我慢した気持ちを出してあげられるって

自分に気づいてあげられるって

本当に嬉しいな。


だって、涙が出て、カラダがふっと力抜けるんだもん。

ココロがふっと包まれるんだもん。

ずっとがまんしてできなかったことが

できたりするんだもん。


「できなかった甘えるを、今からいっぱいしてほしいな」

「うん、わかった。

 今度一緒においしい物食べに連れていってほしい。」

「うん、行こう。ハンバーグの気になってたとこ、いってみよっか。」


最近は外食に行くにも

兄弟別々で行っていた。

時間が余計にかかるから大変だなと思ってたけど、

味覚やにおいの敏感さや

雰囲気の合う合わないやきょうだいの不仲に

対応するって感じだと大変だけど、

甘えられる時間と思うと

しっかりゆっくり確保したい時間になるな。



この話をしてから、

くうちゃんは毎日

「マッサージしてほしい」って言うようになった。

今日の調子はどう?

お互いそんな確認をしながら話す時間になった。


背は私より小さいけど、足は私より大きい。

相変わらず細くてぐにゃぐにゃな身体だけど、

大きくなったね😊


私の前くらいは、全部の自分、出して大丈夫だからね。

うまく自分のこと、しゃべれなくても大丈夫だからね。

言葉の表現が難しいこと、よくわかってるから。

ほんと、今のそのまんまでいいんだよ。

そのまんまがいいんだよ。



言葉なくても、隣にきてくれたら嬉しいよ。

どんどん甘えてきてくれたら

私は嬉しいよ。

甘えることの難しさは、私もよくわかるから。

我慢する苦しさやつらさは私もよくわかるから。

我慢が普通になって

我慢してることも気づかなくなってた私だからさ。




葛藤しながら、色々試しながら

自分にとって最高の幸せのカタチ、創っていこうね。

幸せのカタチは変わってくし、更新されてくから

幸せって無限に広がると思うんだ。



「幸せのエリートになるために地球に来た」

そう言ってたくうちゃん。

くうちゃんからもらった幸せのカタチは

今の私を幸せにしてくれてるよ💕



いつもありがとね、大好きだよ💕

























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