見出し画像

大変興味のある分野だ。
それほど大したものではないが、動画でも多少のことをお話ししたつもり。
動画では、医師や産業医、会社内の産業保健スタッフの役割について詳しく語っているわけでなく、社労士として、会社の福利厚生や休日休暇制度の創設、利用あるいは給付金のチャレンジ、それが叶わない場合は、外部へのヘルプを示した内容だ。(サムネイルは私自身だが、わたし自身が病気で就労困難というわけではない。)

会社の体力によって両立支援は、大きな違いが出てくるし、本音のところ、それに積極的でない会社も多い。(というか、かなり多い💦)
会社側の姿勢で関わり方も大きく違ってくるし、会社の思いと異なる対応を取ることはやはり困難だ。
昨年だったと思うが、1型糖尿病の職員が仕事中に意識混濁して救急車で運ばれた例があった。面接時点では把握できなかったが、履歴書には1型糖尿病について触れていたらしい。(総務部の人は「見逃した」と言っていた)

確かに意識混濁の状態は、一歩間違えば最悪の結果にもなりかねない。だが、1型糖尿病患者だからと言って、血糖コントロールが順調であれば、仕事には何ら支障がない。(糖尿病というだけで毛嫌いする人がいるが、それは完全な間違いだ!)

血糖コントロールが順調でなくても、定期的に通院し、就労に問題ないとの医師の判断があれば、会社は過度な心配は無用だ。もしもに備えて、ラムネや飴、ブドウ糖などを準備する必要があるが、それは当該労働者にとっては日常的なことで、あとは、当該労働者の同意を得て、誤解のないように周辺従業員に状況を周知させ、会社側は低血糖対策をしつつ、もしもに備えて援助できる体制整備とする必要はあるだろう。(特に困難なことではない。)

注意しなくてはいけないのは、当該労働者本人が血糖コントロールに消極的で、定期通院もサボっているような状態では、いつ低血糖を起こしても不思議じゃないので、やはり当該労働者本人の協力が必要になる。

厚労省の「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(令和3年3月改訂版)では、ガン、脳卒中、肝疾患、難病、心疾患、糖尿病の6つについて留意事項が記されている。この中で、わたしが業務中に触れる機会が多いのは、ガン、心疾患、そして糖尿病だ。

この分野、さらに深めたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?