『ROOM TOUR』 206 「流行」というお部屋
明けましておめでとうございます🎍
みなさまは、どんなお正月を過ごされましたか?
Mapleは元旦から絶賛お仕事三昧でしたヾ(*´∀`*)ノ゛
元旦の朝、チェックアウトのお客様に「新年おめでとうございます。ステキな1年になりますように。いってらっしゃいませ。」と声をかけ、扉の向こうへ歩いてゆく姿を、「これからどこに行くのかなぁ?初詣かなぁ?」なんて想像しながら見送ってました。
年末も年始も普通にお仕事だったので、例年に比べてお正月感をゆっくり味わう時間(コタツに入りながら食っちゃ寝を繰り返すだけだけど…)がなかったのですが、こんなお正月もありだな!何よりお正月太りを回避できたので上出来です👍✨
皆さん、新年の抱負は決めましたか?
Mapleは「フットワークを軽く!」です。ついつい面倒くさがって「後ででいいや!ポイッ!」ってしがちなので、もうちょい素早く行動できたり、行動範囲を広げられる様にしたいと思います💪🔥
2023年も笑顔と愛に溢れたステキな1年になりますように!
今年もどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️💕
さて、話は変わりまして…
年末は「今年1年を振り返ろう」をテーマにした特番がやたらと放送されますよね。ある日、例の如くぬくぬくコタツの中で晩ごはんを食べていたMaple。なんとなくつけたテレビで「今年の流行語TOP10」とか「今年流行った有名人TOP10」とか、トレンドランキングのコーナーが放送されていたのですが、「え、何これ…」「知らん…」ってのがいくつかあり、特に「高校生が選ぶ〇〇!」のコーナーはほぼ全滅。撃沈です。「あぁ、時代が変化している…😑」と、なんとも言えない時間でした…
Mapleは普段からあまりSNSを使わない、というか性格的に向いていない人間でして、アカウントを作っても基本放置。たま〜に情報収集のためにザッと目を通す程度で、発信は0。ほぼ(全く)SNSの機能を果たしていません。アプリをダウンロードすることにより、スマホの容量を無駄に消費しているだけの状態でございます。
雑誌等を買うこともまず無く、美容院に行った時に出していただいたものを手に取るくらい。ショッピングに出かけても、「今年のトレンド!」と大々的に宣伝されているものにもあまり興味を惹かれることがなく、目で見て、手で触れて、試してみて、「いいなぁ!気に入った!」と思ったものを買うのがMapleスタイルです。洋服とかも絶対に試着しないと買わないタイプなので、ネットで洋服を注文したこともありません。
そんなこんなで、Mapleは流行に乗り遅れるのが大得意なのです。
私、流行に流されない人なんで!(物は言いよう。単に「疎い」ってだけなのですが😅)
本日はルームツアー第5弾。今回ご紹介する206号室のテーマは「流行」です!
私たちは普段、クリエイターなどの特殊な職種についていない限り、流行を「消費する側」にいることがほとんどだと思います。
テレビをつければ「今のトレンドはこれ!」と情報がたくさん目に入ってきて、外に出れば「今買うならこれ!」と購買意欲を刺激される陳列や広告だらけ。気がつけばみんなが同じものを手に取り、会話の中では「これ可愛いよね!」「すごく便利だよね。」「あ、同じの持ってる!」と話題の種になる。こうしていつの間にかどんどん広がってゆき、「みんなが持っているから私も欲しい!」「これ、最近よく見るから流行ってるのかな?私も使ってみよう。」と、大勢の人が同じサービスや物に興味を持ち、利用する…
流行を消費することはとても簡単であり、幸せなことです。何も考えずとも、ただ対象を購入、利用する。それだけで「楽しさ」「共通の話題」「便利さ」を享受できるのですから。
ですが、「作る側」はどうでしょうか?
アートや音楽、日用品やサービスなど、すべてのものにおいて「オリジナルを創造する」という作業にはとてつもない熱量を要します。インスピレーションを受け取る能力や、それを「形」にする能力も必要です。
トレンドを作るのはどんな人たちなのか?
どのようにトレンドを生み出すのか?
今回は「作る側」の視点になって「流行」とは一体なんなのか、その正体を考えてみてください!
お部屋のランク
LITTLE SWING スタンダードダブル
(*予約サイトによって表記が異なるので、ご予約の際にはご注意ください。)
定員:1~2名様
クイーンサイズベッド(160cmx200cm)が1つ置いてあるお部屋です。
公式ホームページの紹介文
流行に流されて生きられる人は生きやすい。社会の中にあるものや価値観は、大抵みんなが良いと思うものでできている。だから多くの人は全てを楽しめる。これが如何に幸福な事かを理解した方がいい。流行を作ってきたギターマスターの多くは生きにくい方の種族。「生む」という立場を選べば、概ねそういう生き方を迫られる。
アート作品
ギターマスターのポスター
有名アーティストの有名はボンヤリとす。
それでは、ROOM TOUR スタート!
2階のエレベーターを降りて右折。アメニティーコーナーのすぐ隣のお部屋が今回の舞台です。早速お部屋を覗きに行きましょう♪
玄関
👇206号室のお部屋へ案内してくれるキャラクターはこの子!
懐かしの大きなラジカセを軽々と抱えた女性。(すごい力持ちだ!💪)
コーラルピンクのスカートがとてもよく似合っていてステキです。
デザイン的にはちょっと昔っぽい感じがしますが、いつの時代に流行したファッションなのでしょうか?
それでは「流行」をテーマにした世界へいってらっしゃーい👋
ベッド
ベッドの真正面にテレビがあり、座り心地の良いソファが一つ。
少々コンパクトなお部屋ですが、ベッドは広々しているのでゆっくりリラックスの時間を過ごすことができます。
こちらのお部屋には、なんと2つもメインアートが飾られていまして、まず一つ目はこちら!👇
全世界が熱狂したロックミュージック!その時代と歴史を築いた、名だたるギタリスト達がずらり‼︎ それまでの音楽の歴史にはなかった新しい音楽のジャンルを生み出し、一大ムーヴメントを巻き起こした彼らの功績と、誰もが一度は耳にした事があるであろう、世界中で今なお愛される名曲の数々は、いくら時が経とうとも決して色褪せることはありません。
miss morgan hotel はロックのレコードも多数揃えております!運が良ければ彼らのレコードにも出会えるかも!(貸し出し中だったらごめんなさい🙏)
ロックの神様達に憧れて、学生時代にお友達とバンドを組んだり、名曲を一生懸命練習したという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
レコードをかけながら「懐かしいなぁ…」と、その時代を振り返ってみたり、その時代を実際に体験した事がない若い世代の人たちは、どんな時代だったのか想像することしかできませんが、きっと彼らの音楽があなたの頭の中に素晴らしい世界を見せてくれることでしょう。それはまるでタイムトラベルの様な体験だと思います!
彼らの偉大さに敬意を払いながら、ロックの世界に没頭するのはいかがでしょう?
👇そしてもう一つのメインアートはこちら!
羅列された人名の上に、幽霊の様にぼんやりと浮かぶ顔らしきもの。一見ちょっと不気味なこの作品ですが、こちらもじっくり観察してみると、アートの作者さんの意図が見えてきます。
背景に並ぶたくさんの名前は一体誰なのか?
一人一人調べてみてください。きっと彼らの共通点が見つかるはずです。
「アート作者の名前を知っているだけ並べてください。」という質問があったとします。あなたは何名ほど答えられますか?
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ゴッホ、パブロ・ピカソ、フェルメール、モネ…
名画を遺した彼らの名前は出てくる確率がめちゃくちゃ高いと思いますが、アートには実に様々な種類があります。
彫刻、音楽、建築、浮世絵、書道、陶芸、華道、庭園…
その各ジャンルを更に細かく分類することもできます。
絵だったら、抽象画、ポップアート、モダンアート、宗教画…
音楽だったら、ロック、クラシック、ジャズ、ヒップホップ…
既存のジャンルに収まらない様な新しい作品が生まれたら、新たなジャンルが増えていき、どんどんと分岐し、広がっていくのがアートです。
きっと、作者や作品の名前を知らなくても「あ、これ見たことある!」「聞いたことある!」という経験をしたことは誰もがあると思います。
どうしても「作品本体」の方に目が行きやすく、「作品名」や「作者」の方に注目する人はよっぽどその作品が気に入ったか、アートにとても興味を持っている人など、限られてくるのではないかと思います。
「有名」という言葉はよく使いますが、いったいどこからが「有名」と言えるでしょうか?
Mapleは10年以上海外生活でしたので、その間に日本でヒットした曲やドラマ、芸人さんやタレントさんなどの知識がすっぽり抜けています。帰国した当初は完全に浦島太郎状態でした😅 友達や職場の人と雑談をしてる時に、「誰、それ?」「何、それ?」って事が多々あり、一人だけ会話についていけなかったことも今ではいい思い出です。「え、嘘!〇〇知らないの⁈」と驚かれた事。逆に、「(あ、これは知ってる!)〇〇だね!」と自信を持って返した答えやワードに「うわ…それ、もう古いよ。」とツッコミが入ったり(引かれたり)…同い年のはずなのに、ジェネレーションギャップみたいなものを感じた私。(*´・ω・`*)困惑
ある業界では有名な人も、職種が変われば無名に等しかったり。
自国では毎日テレビで見かける様なスーパースターも、隣の国では全く認知されていなかったり。
若い世代の人気者が、上の世代の人にとっては「?」だったり、そのまた逆も然り。
そう考えると、「有名」という言葉や表現は実に抽象的でぼんやりしたものなのかもしれません。「私が知っている=みんなが知っている」という式は成り立たないのです。
「この前、〇〇(有名人)を見たことの!」と興奮気味に(自慢げに)話す友人に、「いいなぁ!私も有名人に会ってみたい!」と返す。こんな会話をしたり、耳にしたことはないですか?でも、実は気づいていないだけで、意外と近くに「有名人」はいるのかもしれません。そう思うと、ご近所さんや道ゆく人、バスや電車で隣になった人など、いろんな人に興味が出てきませんか?
こんなご時世です。人と人との交流が減り、新しい出会いの場が少なくなってしまい、なんだか元気がない世の中ですが、「たまたま同じホテルに泊まった人」「カフェに何気なく立ち寄った人」同士で、新しい出会いや繋がりが生まれたら面白いなぁ…なんて思ったりもします。そこから新たな「有名人」や歴史に残る「有名作」が誕生するかもしれません!
洗面台、お手洗い、お風呂周り
洗面台の隣にはレコード、冷蔵庫、電気ケトルがセットされています。
👇トイレ内のアート作品🚻
ぱっと見、「はて?」という感じだが、ヒントは文字。これはロシア語だ!
Mapleは幼い頃から英語には慣れ親しんできましたが、ロシア語はさっぱり…😫
ってことで、みんなの頼れる味方、Mr.Google先生に聞いてみよう!
まずはロシアのアルファベットを検索し、画像の文字を打ち込んでみる。すると、なんと一人の人物が浮かび上がってきた!
皆まで言うとつまらないだろうから、ここでストップしておこう✋
続きの謎は自分で解き明かしてみてください♪
miss morgan hotel の面白さはこういうところにあるのです💡
さて、最後はお風呂場へレッツゴー!🛀
他のお部屋と比べると、お風呂場もちょっぴりコンパクト。でも一人で浸かるには十分な広さです。
お風呂のアートはこれ!
黒い背景に、赤や黄色、緑などカラフルな色が散りばめられたアート。
何かを拡大した写真?カラフルな色は何かの破片?飛び散った絵の具?
これは一体なんだろうか?
なんか、じーっと見てるといろんなものに見えてきます。
好き嫌いが多い子でも食べられる様にものすご〜く細かく刻んだ野菜、海の砂に混ざったキラキラ光るガラスの破片、近年世界的に大きな環境問題となっているマイクロプラスチック…
もしもこれが食べやすい様に細かく刻まれた野菜であるとすれば、大きな塊(全く新しい概念や考え方、商品や作品)は受け入れられにくくても、細かく分解してみると(少しずつ今あるものに馴染ませてみると)受け入れやすくなるとも捉えられる。もしも砂粒の中に混ざるガラスの破片であるならば、日常の何気ないところにも、よく目を凝らしてみれば面白いアイデアや美しい作品のヒントが隠れているとも取れる。もしこれがマイクロプラスチックだとするならば、流行によって大量に消費された物がやがて忘れ去られたり捨てられて、雨や波風にさらされ細かく分解されたマイクロプラスチックは流行が生んだ負の遺産であり、流行という光の裏にはこういう影も存在するという解釈もできます。
一つの写真でも、いろんな見方や解釈ができるのが面白いですね。
そこからテーマである「流行」に結びつけるように深掘りし、考察していく。
なんだかミステリーを解き明かす探偵にでもなった気分です。
お風呂に浸かってる時って、なんだか面白いアイデアが浮かんできたり、いつもより考え事がうまく整理できたりしませんか?
ぜひ「お風呂探偵」になって、この謎を解き明かしてみてください。
解釈の仕方は星の数ほどあります。お連れ様とのご宿泊でしたら、あなたの考察とお連れ様の考察を比べて意見交換をするのも面白いかもしれませんね!
以上、いかがでしたか?
さて、206「流行」のお部屋はいかがでしたでしょうか?
「作る側」の情熱や苦悩を感じていただけましたか?
「流行は繰り返される」とよく言います。
確かに最近、街を歩いているとルーズソックスやアームカバー、厚底ブーツを身につけた中高生をたくさん見かけます。私が小学生の頃に流行っていたファッションが息を吹き返しており、「おぉ、懐かしいなぁ」なんて思ってたら、彼女ら曰く「レトロで可愛い💕」なのだそう。「平成がレトロなのか…∑(゚Д゚)」と開いた口が塞がらないMaple。私の感覚としてはレトロは「昭和」であり、「平成」は私が生まれ育った時代、謂わば私の「軸」が形成された時代です。それが今ではレトロなのか…
まぁ、それは置いといて、なぜ流行が繰り返されるのか調べたところ、情報を発信する側の人たちが前もって「今年はこれをトレンド(流行)にしよう!」と決めているそうで、テレビやSNS、雑誌などで盛んに紹介することにより、消費者が同じ物に注目し、購入することで流行が生まれるというのが現代の流行の正体だそうです。その中でもファッションや音楽の流行は20年周期と言われており、なぜ20年なのかというと、トレンドを決定する人が30代の方が中心となっているからだそう。彼らが10代だった頃に求めていたもの、流行っていたものを現代風にアレンジして商品を作る為、約20年前の流行が再登場してくるらしいです。流行の中心となる現代の若者(10代)にとっては「ちょっと古いけど逆に新しい!ちょいレトロなのが可愛い!」という感覚になるので、20年前に流行していたものはある意味「ちょうど良いもの」であり、受け入れやすいみたいです。
つまり、現代の流行は全く新しいものではなく、以前流行したものに最近のテイストをちょっぴり足したり、少し分解して現代風に再構築した様な、温故知新的なデザインやアイテムが受け入れられやすく、流行りやすいということですね。
そして気がつくとそれらは忘れ去られ、今度は別のものにみんなが飛びつく。その何年後かには忘れられていたはずのものがまた再登場してくる。これを繰り返すのが流行なのです。(「流れ行く」という、まさに読んで字の如し…)
現代は既に様々な優れたデザインやアイデアで溢れかえっています。その中で0→1を生み出すのはかなり難しい事。というか最早不可能なのでは?とさえ思えてきます。近年「パクリ疑惑」のニュースをよく耳にしますが、意図せず「なんとなく似てしまった」ということは結構あり得るのではないでしょうか。もちろん、悪意を持ってコピーをするのは絶対にいけないことで、罰せられて然りだと思いますが、日常で目にするものは意識的に記憶しようとしなくても、潜在意識下に残っていたりするものです。「単純接触効果」や「サブリミナル効果」はとても有名ですね。
何にも影響されず、大衆ウケする全く新しいデザインや商品を創造するというのはめちゃくちゃハードルが高いことなのでしょう。
かの天才画家、ピカソは「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」なんて言葉を遺しているくらいです。
新しい物は始めは批判されがちです。その中で、真の「オリジナル」を創造し、世に広めたギターマスター達が如何に偉大なことか!
制作時間は楽しいだけではない。きっと長い時間頭を悩ませたり、様々な苦労があったに違いないでしょう。そんな彼らにとっては自分の作品は自分の子供と言っても過言ではないくらい尊いものなのかもしれません。
冒頭では「私、流行に流されない人なんで!」なんて生意気なことを言っておりましたが、この世は誰かが創造したもので成り立っています。今、この文字をカタカタ打っているパソコンだって、スティーブ・ジョブスが創造し、世界中の人間が愛用しているApple社のものです。知らず知らずのうちに、というか、私たちは「流行」なしでは生きていけないのかもしれないなぁ…なんて思ったり。
凡人である私が、不自由なく生きて生きていけるこの世の中に感謝しなければいけませんね。
流行を創造した天才達よ、歴史に名を残す偉人達よ、どうもありがとう。
彼らに感謝とリスペクトを。
Maple🍁
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