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注意欠如のオタク、台灣に行く。(0)

はじめまして。

どうもこんにちは。

さて、今回はちょっと台灣(以下台湾表記)に行くことになったので、それらの記録である。行くことになった、というのはこのnoteを公開している時点でまだ行ってないから。現時点ではまだ日本から一歩も出てない状態だ。
とはいえ既にいろいろな初めてがあって、後の自分への覚書として残しておこうとnoteを書くことにした。続き物である。

ぶっちゃけ台湾旅行を検討中の第三者的に有用なのは次回の(1)以降になるので、この回は読まなくてもいい。読んでくれると私がちょっと喜ぶ、今回はそんなかんじ。マガジンの設定をしておいたので更新時こちらに格納してゆく。
今回はスルーして有用そうな情報まとめから読みたいなって人は1ヶ月後とかにこのアカウントのマガジン欄を開いて貰えばいいと思う。

以下、いつもの自己紹介なので慣れている人は読み飛ばしても大丈夫。はじめましての人はここからどうぞ。

私の名前は三十と書いて「みそ」と読む。普段は普通にそのへんで働きながら、オタクに精を出したり、出す元気があったりなかったりしながら生活している。
ADHD、虐待サヴァイバーで複雑性PTSDの診断持ち、通院投薬治療しながら生活している、どこにでもいる成人である。
「いきなりそんな重めの個人情報出されても…」と思われるだろうが、息をするように注意欠如や思考多動のエピソードが出てくるのではじめに書いておく。
あと、こういう人間はどこにでも(言うとか言わないとか外から見てわかりやすいとかわかりにくいとかは人それぞれだけど)いますよ、既にあなたの隣人ですよ、という気持ちも込めて。

行く! と決めてからが進まない。

Covidによる長い鎖国を経て、各自治体や医療者のご尽力ののちにワクチンが普及し、2022ごろからさまざまな制限が緩和されてきた。
私はというと自粛期間中に現代中国のアニメ作品にドハマリし、中国人の推し俳優ができ、色々経て中国茶と台湾茶に手を出し、まんまと「台湾や中国にお茶や雑貨を買いに行き、現地の人の暮らしを見たり地元の食堂に行ってみたいたい」と思うオタクに育っていた。このあたりの経緯は話し出すと非常に長くなるので気が向いたらまた別に書くことにする。

2023年の2月、以前から抱いていたぼんやりした「台湾行きたいなぁ」が少しだけくっきりとした「行きたい!」になってからも、具体的な計画をだらだらと先延ばしにしまくっていた私はTwitterでひとつのニュースを目にする。
台湾政府、なんか旅行者にお金くれるってよ
「え?まじで??」
記事を目にして素で声が出たのを覚えている。

コロナ禍の際、数多の仕事と貯金が吹き飛び、『公的な支援は、情報を知っていて活用できる人間しか得しない』『支援は使ってナンボ』という学びを得ていた私は「これはもう今!行くしかない!」と、退路を断つためにTwitterで行きます宣言をした。そう、私はなんでもSNSで報告するタイプのオタクなのだ。

宣言はしたものの、台湾には行ったことがなかったし、Covidの長い流行を経て社会情勢も随分と変わっている。家にはコロナ禍前に買った旅行本があるけど、役に立つのか微妙なところ。
とりあえず前述の消費金情報のソース元である『フォーカス台湾』(中央通訊社による台湾の国家通信)のアプリ版を見つけ、DLした。

フォーカス台湾
※リンクはweb版、アプリ版もある。

そしてなんでもSNSで報告するオタクは相談もSNSでしてみることにした。
これは私がよく取る行動で、自分のことをなんとなく知っている他者(フォロワー)にちょっと進捗を開示しておき、自分にハッパを掛ける方法である。
私はいわゆるツイ廃オタクなのでTwitterで話をしておけば否が応でも自分の目にも入って『まずは情報収集をしなければならない』というタスクの植え付けになると考えていた。
頼もしき私のフォロワー達に向けて放流したのは以下の情報

  • 台湾で注意すべきことやおすすめスポットがあれば教えてほしい

  • ツアーではなく個人で行くつもり

  • 予算は低めで、節約したいけれど不慣れなことを考慮して治安や体力確保は重視したい

  • 初めての台湾なので行き先は台北に絞る

  • おすすめのアプリや旅ブログがあれば教えてほしい

言いたい放題にこのような条件でつぶやくと、心優しいフォロワーたちはいろんな情報を返してくれた。

ある人が『kkday』という台北が拠点の旅行プラットフォームを匿名フォームから教えてくださり、引用でお礼を述べているとDMで別の人が「kkdayは博物館や交通系の観光客向けの割引を事前予約できるから、旅行全体というよりアクティビティの予約に便利だよ〜」と教えてくれる。そんなかんじ。
ほかにも格安にしたいならLCLだねとか、座席間は近距離だし大丈夫だよとか、治安に関しても台北ならそんなに心配いらないよ、あ、でも夜のタクシーには独りで絶対乗るなとか。
や…やさし〜〜〜〜!!!!あったけぇ〜〜〜〜!
自分のTLの治安の良さにびっくりする。私のフォロワーは私にやたら優しいし、選挙があれば投票率は爆裂に高い。自慢。

kkday
https://www.kkday.com/ja

同時に、旅の目的をもう少し具体的にしてみようと、台湾の入国制限が緩和された2022年秋以降の台湾VlogをYouTubeで見まくることにした。
自分何しに台湾に行くの?という部分がパヤッ……パヤすぎたため、色んなVlogを見まくって自分の欲求の解像度をあげようという作戦である。
私は注意欠如と過集中の気質が強いADHDで、やる気ののっている方向へは過集中になるが、それ以外は壊滅的に生活の精度が落ちるタイプだ。
忘れ物がめちゃくちゃ多いとか、朝使ったガスコンロの火を落としたか記憶がなくて一日中気が気じゃないとか、細かい具体例に事欠かない。
先延ばし癖もこれに関係していて、何かをやらねばならない時は自分のタスクを明確に設定しないといつまでも何もしないし、できない。
漫然と「あ〜〜、〇〇したいな〜、しなきゃな〜」と思い続けて数年を棒に振ることができるのだ。だからこうして思いついたら、目的とそのためのフローを緩やかに、しかし明確に自分にセットする。

話が逸れたので戻そう。私は国内外問わずそれなりに出張の多い仕事をしているのだが、普段は仕事なのでアテンドして頂ける。宿泊も渡航も、ESTAですらおまかせで通訳付き、言われるがままに提出書類に記入し、この書類はこう書いてくださいとお膳立てしていただき、甘やかされきって冗談ではなく保護者がいる子供ぐらいの苦労しかしていない。
そんなわけで、自分でいろんな手配ができるか不安でビビり倒しており、情報収集をしつつもあらゆる具体的手配を先延ばしにしていた。
いくつになっても初めてのことには腰が重い。膝の上に岩載せられてんのかい?というレベル。別に誰からも拷問は受けてない。強いて言うなら拷問してるのは自分である。
私ときたらSNSで宣言してから一週間経っても具体的な予約まで一切たどり着けていなかった。This is ADHDあるある先延ばし癖。
しかし先延ばしている間にあっという間に何年も経っているのが社会人である。時の速さに恐怖すら抱きながらどうしようもないな〜と自分の性質をぼんやり眺めてながら日々は過ぎた。

エンジンになる人がいると何事も速い。

わたしが先延ばし癖を炸裂させ続けていたそんなある時、ひとつの連絡が入ってきた。

「台湾いつ行くの?予定が合えばご一緒したい〜」

友人のMさんからだった。
Mさんは数年来のお付き合いの友人で、対面コミュ障で引くほど会話の続かない私と一緒に旅行に行ってくれたことすらある。朗らかで優しいうえに度量の広い人だ。
(ちなみに以前一緒に旅行に行ったときなど、航空券から宿泊まですべてMさんが手配してくださった。私、出発の空港を指定して、お金を振り込んだだけ。……赤ちゃんか?)
一応行こうと思っているのはこのあたりかなぁ〜、と漠然とした期間を返信したところ、30分もしないうちにその期間内でMさんの休暇の取れそうな予定が送られてきた。
流れにのった私達はそのままお互いに「良いのでは?」と思うホテルを見繕ってはブッキングサイトの情報を共有し、ああでもないこうでもないとホテルの条件をすり合わせ、その日の夜のうちには候補ホテルの仮押さえにまでたどり着いた。爆速か。
なお、まだ飛行機は決まっていない。)

私は『自分一人のためには全然頑張れないが、誰かと一緒に何かをするとなると頑張れる』みたいな性質が強い。Mさんという心強い並走者を得たことで、ぐんぐん色んなことが進んでいった。何事も、人だなぁ…

私とMさんは住んでいる地域が違うので現地集合現地解散である。
その後4日ほどでお互いに飛行機の座席も押さえ、こうして私の初めての台湾旅行は決定事項となったのであった。

次回(1)はちょっと有用かもしれない、『出発までにやったこと(手続き編)』

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