見出し画像

何もできない大人の初めての伊勢神宮一人旅 その7 おはらい町と猿田彦神社編

内宮を出たあとさてどう進もうかとぼんやり考えながら歩いていると、目に入ったのがおはらい町だった。

マップを持たぬ私の進む方向は、本当に行き当たりばったりである。

今更だが、なぜ逐一携帯で調べないのかと言うとすぐに充電が減ってしまうので本当の本当に必要最低限しか使わないようにしていたからだ。

おはらい町の存在をちゃんと認識したのもこの時が初めてだった。通りの雰囲気に惹かれて通ってみることにした。

入ってすぐ右手に赤福のお店を発見する。

そういえば友達が伊勢神宮では作りたての赤福が食べられると教えてくれたがそのお店だろうか。(今調べてたら、本店はもう少し先にあったみたいだ)

朝ごはんを食べていないのでこれもまた友達に教えてもらった伊勢うどんを食べてみようかと思い、歩きながらお店を見てみるが、時間が早かったためにどこもかしこも準備中なことに気が付いた。

しばらく歩いてみるが、やっぱりどこも開いてなさそうだ。しばらく待っていれば入れるけれど、待つのもなあと思って諦めて足を進めた。

途中のおかげ横丁で宝くじ屋さんを発見したのでせっかくだしと購入してみた。

これは宝くじ屋さんの斜め向かいにいた猫

出かけたりすると思うのだが、私は一人だと途中で休憩したりせずにノンストップでひたすら歩き続ける癖がある。どこかで何か飲んだりしようかなあと少し考えるも、結局いいやとそのままおかげ横丁を出た。

予定通り猿田彦神社に向かおうとマップを見ていたら、いつの間にか結構歩いていたことに気付き、歩いて行けそうだったのでそのまま猿田彦神社に向かった。

入口がどこか少し迷うも、落ち着いてまわりをよく見ると目の前に大きめの看板があって、入口の方向が書いてあった。

いかん、視野が狭くなっている…

お腹もすごい空いてたわけではないとはいえ、ごはん食べてないのは確実にエネルギー不足だし、ロッカーに預けるとまた戻ってこないといけなくなるからそのまま行っちゃおうと判断して持ち続けた激重荷物による負荷も地味にかかっていて疲れがでてきていた。

看板通り進むとすぐに入口に到着し、手水舎で手を洗った。

念願の猿田彦神社を参拝し、続いて佐瑠女神社に参拝した。

境内にある縁起のよいたから石

猿田彦神社はみちひらきの神様、
佐瑠女神社は芸能、縁結び、鎮魂の神様だ。

湘南乃風のSHOCK EYE(以下しょっくん)がキッカケで知った神社で、ずっと来たいと思っていた神社のうちの一社だった。

佐瑠女神社にはしょっくん含む有名芸能人の方々ののぼり旗がたくさんあり、ご利益を目の当たりにして凄いなあと思った。

絶対お守りを買おうと決めていたのでお守りを見に行くも、どれにするかめちゃくちゃ悩んでしまった。結局猿田彦神社のお守りと佐瑠女神社のお守りを一体ずつ授かった。今も持ち歩いていて、心のお守りになっている。

(お守りやお札は「買う」じゃなくて「いただく」「受ける」「授かる」と言って、数える時は「◯体(たい)」と数えるらしい。)

無事に今回の目的を全部果たせたので、帰路につくことにした。

バス停がありそうな方向に行ってみるも見つからず、マップを確認すると全然反対に進んでいたので少し焦った。

バス停が見えてくると同時に、見覚えのあるお洋服の人が立っていることに気付いた。

マダムである。

マダムも私に気付いてくれて、にこにこしながら迎えてくれた。

「バスもうすぐ来るよー☺️駅まで?☺️」

「そうですー☺️」

まさかまた会えるとは思っていなかったので、本当にご縁があったんだなあと思った。
バスが来るまで、マダムは旅の話を聞かせてくれた。伊勢志摩にある新しく出来た展望台に行ってきたんだけどすごく良かったよー!と、景色の写真も見せてくれた。いつか絶対行こうと思った。

マダムはめちゃくちゃ元気で、パワーがあって、すごく素敵なひとだった。とってもポジティブな空気を感じられて、いいなあ素敵だなあと思った。

少し話しているとバスがきて、「先に乗りなさい☺️」と言って乗せてくれた。

しばらく乗っていると駅に到着した。マダムも降りるのかと思っていたら別の駅だったらしく、挨拶をして先に降りた。

勝手に同じ所で降りると思っていたのでなんだかご縁を自ら切ってしまった…とかなしい気持ちになった。

それと同時に、あのバスあのまま乗ってたらどこ行ったんだろうと思った。

降りる人私ともう1組だけだったし…

マップ調べた通りだから、この行き方なんだろう。と納得し、駅に向かった。

そしてこの後、最後の最後に自らの失態により大パニックに陥るとはこの時の私は夢にも思っていなかったのだった。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?