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新人君の成長~花よ咲け~


            2021年12月7日               小椋 真紀子

医療ソーシャルワーカーって???

皆さん、医療ソーシャルワーカーという職業をご存じですか?私は三島市内の病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務しています。今年新卒の新人君と二人の職場です。医療ソーシャルワーカーとは、医療機関に配置されている社会福祉士という国家資格を持った相談員のことで、主な業務内容は(1) 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助(2) 退院援助(3) 社会復帰援助(4) 受診・受療援助(5) 経済的問題の解決、調整援助(6) 地域活動など、患者さんの様々な問題について相談にのります。

人材不足( ;∀;)

私が〇十年前に(笑)新卒で入職した頃はまだこの職種も少なく、「医療機関の相談員ってなんかカッコいい」という憧れを持って働き始めました。現実は甘くなく、新人時代は、医師や他職種や関係機関との狭間で悩み泣きながら仕事をしていました。しかし、自分を育ててくれたのも他職種の同僚や関係機関だと今では思っています。医療ソーシャルワーカーだけでは患者さんや家族を支えることができません。他職種と情報共有をして共に患者さんを援助していくことが大切であり、そこに医療ソーシャルワーカーの醍醐味があると思っています。そんな医療ソーシャルワーカーは近年、社会福祉士の中で人気が無く、医療機関が募集をかけても応募なく人材不足なのが現状です。私の職場も募集をしてもしばらく応募がなかったのですが、数年前から私がインターンシップを受けている県内の大学から、医療ソーシャルワーカー希望の学生がいるため紹介したいと連絡を頂きました。数年前に蒔いたにやっと水まきができると嬉しく思いました。それが、現在同僚として働いている新人君です。

新人君の育成

今年の4月に新人君が入職しましたが、新卒の職員をどのように医療ソーシャルワーカーとして育てて行けばいいのか悩みました。なぜなら、私が新人時代は職場に医療ソーシャルワーカーの先輩が居なかったため、自分流のソーシャルワーカー像を作ってきており、それが正しいかどうかはわからず不安もありました。しかし、自分の経験から医療ソーシャルワーカーであっても、一人の人間であり、それぞれの特性があります。その特性を活かした関わり方が必要だと思うので、そのことを伝えていこうと考えました。心構えとしては、とにかく色んな事や人に興味を持つこと、無駄な経験はないので色んなことを経験することが大事であると伝え、業務上では、必要最低限のルール、情報収集の仕方などを助言し、あとは私や他の職種の先輩の対応を見聞きして学び、どうのように患者さんや家族に想いを寄せて考えることができるか。他職種や関係機関と情報共有をして、自分一人ではなく、関係者で援助していくことが大切であるとを伝え続けました。


そして、半年経ち、どんなことも素直に聴く姿勢、助言をもらったら次に活かす姿勢、それができている新人君は気づけば職場から好かれる新人職員となっていました。新人君なりのソーシャルワーカー像ができ始めてきています。時には、命の選択を迫られる家族や患者さんを支えなければなりません。時には、身寄りの無い人に様々な援助をしなければなりません。生活に困窮している方の支援に頭を悩ますこともあります。色んなことを受け止める事の辛さ、大変さがあると同時に、他職種と協力して患者さんや家族を支えることができた時はとても嬉しい気持ちになります。そんな、想いをたくさんして欲しいと願っています。

新人君にインタビューしてみました♡


Q. 医療ソーシャルワーカーとして働いてみて

A.    患者さんに対して、退院後のこと、将来のことも考えて援助していることが、医師や看護師とはまた別の役割→患者さんや家族に安心してもらえる存在である感じている。

Q. 実際に患者さんの「死」と向き合って

A. 人生の終わり方には人それぞれの考え方があり、患者さん、家族の希望に沿うようよう援助できたらいいと思う。自分の「死」に対する考え方が徐々に固まってきた。

Q. 将来の抱負

A. 信頼される存在になりたい。○○病院には〇〇(新人君)がいるから安心と言われるようになりたい。


花よ咲け

今年は、新人君の育成に携わり後継者教育についてチャレンジすることとなり、人を指導することの難しさを改めて実感すると共に、しっかりと背中を見せられるよう自分自身も初心にかえる大切さも痛感しました。また、指導した後の成長も楽しみの一つとなりました。

私が数年前に蒔いた種に、今年4月から水まきを始め、半年経って芽が出てきました。これからは職場の仲間である医師や看護師やリハビリスタッフや事務職員など他職種の職員が太陽となり暖かく見守ってくれその芽が更に成長し、他機関の社会福祉士の仲間との交流が肥料となり、大きな花が咲くことを願っています。


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これは三島に関わる人達で綴るアドベントカレンダーの記事です☺


25人それぞれが2021年にチャレンジしたことを綴っていきます!

ぜひご覧ください✨✨

ここでの発見が、2022年の何かに繋がりますように。

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