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みしか
2019年8月30日 22:18
あの夜から、3週間が経った。 一人になることに抵抗はなく、ユウイチくんのいない生活には思ったよりも早く慣れていった。結局、私は彼に心を開いていなかったということなのかな。いつでも私のペースで生活をしていて、彼はあくまでも合わせてくれていただけ。彼は、私が彼に合わせていると思っていたかもしれないけれど、実際は逆だったのかもしれない。私は、結局どんなときも自分のやりたいことを優先しているのだ。
2017年12月17日 21:27
――チョコレートみたいな色してるな。 先輩は私が気まぐれで染めた髪色が気に入ったと大きく口を開けて笑った。「で?」「で?って……?」 えっちゃんがくりくりとした大きな目をさらに開いて顔を覗きこんでくる。「私、いまマチコの初恋の話を聞きたいって言ったわけですが?」「そうだね~」「ってか、髪染めたっていつのことだよ!」「えーと、高2の頃だから3年前?」 17かぁ~と深いため息と共に言