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読了本紹介-1- 『3日戻したその先で、私の知らない12月が来る』(アルファポリス文庫)


【読了本感想記録】

『3日戻したその先で、私の知らない12月が来る』
木立花音先生

(アルファポリス文庫)

 3日間だけ時を戻せる主人公の侑が、自身の未練の解消に奔走する物語。

 しかし時を戻したその先で、彼女が辿る運命は必ずしも輝かしいものばかりとは限らず、恋に友情に部活に、葛藤や苦悩を繰り返しながら少しずつ自分らしい色で人生を染めていく健気な様が繊細に描かれています。

 小気味よいテンポで話が進む物語前半は等身大の主人公達(キャラの書き分けが巧みでそれぞれ個性が面白いです)と共に青春の擬似体験を楽しめて、物語の終盤は伏線回収による見事なカタルシスを味わうことができます。

 物語を読み終え、人は後悔と共に成長していくんだなと、そんな大事なことに改めて気付かされました。

 読後も爽やかで、大好きな侑ちゃんに会えなくなるのが寂しい🥲

 納得の大賞受賞作。ぜひ今の中高生さんたちにもたくさん広まって欲しい作品です!

 素晴らしい物語をありがとうございました!

(※X、Instagramに投稿したものと同じものを記載しています)

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