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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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2021年3月の記事一覧

(147)芽吹きの季節

(147)芽吹きの季節

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まだ3月なのに暖かすぎて桜は満開で木の芽も次から次へと芽吹いている。アケビの花も、山椒の雄木も、花蘇芳も咲いている。木の芽を近くで見ることはあまりなかったなと、しげしげと

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(146)猫指導官

(146)猫指導官

いただいたニンジンがとても美味しくて、何度もニンジンサラダにして食べた。千切りと粗くおろしたのをドレッシングで和えて、クコの実を入れて、目に効きそうなサラダは沢山作ってもすぐなくなった。残ったニンジンでニンジンケーキを作ってみた。レシピはリーベイリーのカントリーデザートから。若い頃に買った本なのに写真ばかり眺めていて、今回はじめて作った!キャロットケーキは60年代のヒッピーによって作られたのだとか

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(145)ひとやすみ。

(145)ひとやすみ。

昨夜のジジ。
暖かくなってきたので自分の籠で寝るまでの間、こうやって私のベッドの上で過ごしていたりする。巣ごもりしてるみたいに見える。

このところ身体が怠い。休みの日は身体を動かすように気をつけているが、休みの日他にもやりたいこと、やるべきことが山ほどあって気がつくと運動ができていない。おまけに夜遅くに頭が冴えてきてアイデアが湧いたりする。カタチにするには実行しなきゃならないのに、時間がないのは

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(144)春の小さな楽しみ

(144)春の小さな楽しみ

すこし間があいてしまった。頭の中では毎日細切れの文がよぎるけれど、この季節は毎年すこし呆となってしまう。毎日春が進み、小さな芽や花の弾ける音が空中に木霊している。

木霊または谺、木魂と書いて、こだま、と読むらしい。読みの音だけで記憶していたが、こだまは、木の精霊や魂であり、山あいの谷の牙なのだ。山そのものが命ある存在として、そこにあるのだ。

身体に刷り込まれていたような記憶が、ふとしたきっかけ

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