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日課。朝編

目を覚まし、朝がやってきたことをなんとか認識するまでおよそ30秒。
日によっては10秒くらいで飛び起きるが、まれにやってくるスピードで現実認識力が目覚めたときに限る。

いずれにしてもベッドの反動を使って飛び起き(マットレスよいつもありがとう)、よろめきながらバスルームへ。
鏡のなかに移る顔。なんとなく調子がいいときはにこっとしてみるが、すこしがっかりする。所詮寝起きの顔だ。
まずみるのはその日髪の毛がどれくらい落ち着いた状態でいられているか。(だいたいはこらえきれずにさっさと櫛を当てはじめる)

やっとこさ顔に冷水をあてるとあぁ、気持ちいいなこれを待ってた、と喜ぶ。
夜のシャワーもだけど、すぐにやればすっきりして気持ちがいいと分かっていることを、どうして先延ばしにしてしまうのだろう。

窓を開けて上半身を乗り出して深呼吸する。今日も空が広いなーと思いながら宙を仰ぐ。そしてなんとなくお向かいのアパートの窓に目をやる。時たまタイミングが合うと、明るい木製の長テーブルにコーヒーポットと、バゲットだろうか、何かしらのパン、それからジャムの瓶を手に住人が席に着くのが見える。のぞき見という、あまり褒められたことをしていないのは自覚しているが、見えてしまうので少し見てしまうだけだ。

そういえば、余談だけれど半年くらい前、「The Neighbour」なんてタイトルが付きそうなショートムービーを見た(つまりタイトルは失念)。こちら側はジュリア・ロバーツ似の女性(もしかしたら本当にジュリア・ロバーツだったかも)、既婚で夫と約二人(いや三人だったかもしれない)の子どもの母親。通り挟んで向かいの若いカップルを、最初はすこし羨みながら、若いっていいわねなんて言いながら眺めているが・・・。という、切なくもありとってもいい作品だった。
けれどこの主人公、好奇心に勝てず途中でミニ双眼鏡を買ってきて相手の部屋を眺めるのが日課になっていく。いいのだろうかそれは。

最終的にその若い住人のほうもジュリア・ロバーツ似女性の部屋をながめていたことが発覚するので、まあお互い様ではある。
そしておそらく私も、たまに向かいのどこかのアパートのだれかから、なんだあそこの変な東洋人は毎朝パジャマのまま顔突き出して空見上げてるな、とか思われているかもしれないし、you never know.

台所の食器を片付けながらお湯を沸かし、白湯を飲む。内臓があったまるのを感じてほっとする。
身体がかちこちなので、10~15分くらいヨガをする。長さはその日の気分で選ぶ。
10日に1回くらいサボるけれど、たいていその日は何となく血流が滞っている気分になって落ち着かない。

コーヒー(カフェイン不耐性なので自宅ではカフェインレス)かお茶かはその日の気分で選び、香りをかいで朝だなーとか思いながら、手帳を書いたり音楽を聴いたり。ここからはその日のタスクによっていろいろ。

朝とても早いとき、または時間が有り余るときにはたまにカフェにも行く。そういうときはなかなか家で進まない本を1時間くらい掛けて読む。

#朝のルーティーン


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