身近だけど思いもよらない視点
品田遊さん著「キリンに雷が落ちてどうする?」を読んでいる。
(3分の2くらい読み進めたところだ)
品田さんが「ひげ脱毛を始めた」ということをTwitterに投稿したという話で、看護師さんに「ひげ脱毛をしてくれてありがとうございます」と言われたという話がすごく刺さった。「年をとって身体が動かなくなったときに彼らのひげを剃るのは私たちなんです」と言われたそうだ。
健康な若い内に後々迷惑をかけてしまう可能性のあるものは取り除いておく。
ひげ脱毛の効果として最初にアピールされる「見た目をよくする」ということ以上にこれからの高齢化時代に人々にアピールできるのではないかという話だった。この話をよんではっとさせられた。
思いもよらない視点がある。それも身近で確かな視点が。
他にこういったことってないだろうか。
私の職業である建築設計においても活かせる視点があるような気がする。
例えば
住んでいる人が亡くなられたあとに違う住まい方や他の用途に転用させやすい住宅。
建物を建てることによって周りに住んでいる人が暮らしやすくなる建築。(用途だけではなく)
年をとるに従ってだんだんと快適になっていく住宅。
そんな建物はどういったものだろうか、と想いを馳せる。
ひとつの視点だけではなく、周囲の人々や長い時間を経た先にある視点も頭の片隅に持ちながら設計することはとても大切なことのような気がする。
「キリンに雷が落ちてどうする?」品田遊著
とてもおもしろいので、ぜひ読んでみてください。
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